☆5 ページ25
おばあちゃんも、そうだったでしょう？
辛い事だって沢山あったと思う。
それでも、繋いだ手を離さなかった。
ずっと握りしめてた。
だから、アレだけ幸せに笑えたんだね。
納棺する時に見たおばあちゃんの顔は、
少女の様な、穏やかで凄く幸せそうな、
そんな寝顔だった。
回ってる腕を辿って、そっと左手でまー君の手を握ってみる。
雅「どした？」
あ「大好きな人の手は離したらダメよって、言われてたのにな・・・」
おばあちゃんがちゃんと教えてくれてたじゃない。
私は、この手を、
自分から、もうダメだと思って、離してしまった。
雅「じゃぁ、今度は離れても、俺が握ってるから大丈夫。」
大きな手は、寒いからか、少しだけ冷たい。
おばあちゃんも、こうやって、私の手を握ってくれてた。
いつも、手を繋いでくれてた。
それだけで、どれだけ安心したんだろう？
親と離れて過ごした小さい頃。
まだ、預けられたばかりの頃は、毎日不安で、寂しくて。
泣いてばかりだった気がする。
その度に、こうして手を握ってくれてた。
雅「やっと泣いた。」
あ「え？」
頬を触って、初めて涙が出てた事に気付いた。
意識すると、今度は次から次に、溢れてきて、
止まらなくて・・・
あ「ッ、フ、ッ、」
おばあちゃんが亡くなって、
私は、やっと泣く事が出来た・・・
あ「ふぇ、ッ、まー、く、ん」
雅「ん。大丈夫。ね。」
クルッと私を方向転換させると、またギュッと抱きしめてくる。
それに安心して、また涙が溢れてくる。
ゆっくりと頭を撫でてくれる手が心地いい。
ずっとこうされてたい。
雅「こういう時は、泣いて良いんだよ。」
あ「ッ、、、」
こんな時、下手に慰めや励ましの言葉なんて言わない。
私を、思う存分に泣かせてくれる。
私の一番の理解者だった。
ボケていても、それでも私の顔を見ると、「Aちゃん」と呼んでくれた。
私に、沢山の愛情を注いでくれた。
躾は厳しかったけど。
だけど、花の名前も、ピアノの弾き方も、全部、おばあちゃんとおじいちゃんが教えてくれた。
両親がいなくて泣いていても、いつも私を包み込んでくれてた。
「泣きたい時は泣いて良いの。でもね、泣き終わったら、必ず笑う事。」
あ「なん、で？」
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菜菜(プロフ) - おにおろしさん» ありがとうございます(^^) 他のお話もですが最近色々あり更新がなかなか出来ず申し訳なく感じてます。でも少しずつではありますが描いてますので更新の際はまた読んで頂くと嬉しく思います(^^) (2019年10月22日 12時) (
レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
おにおろし(プロフ) - 完結お疲れ様でした。離れた時もあったけど、やっぱり2人は一緒に歩んでいかなくちゃ！菜菜さん ゆっくりでもいいからこれからも書き続けて下さい。菜菜さんが書いた小説は読んでいて情景が浮かんできます 菜菜さんゆっくりでいいからこれからも書き続けて下さい！ (2019年10月21日 10時) (レス) id: 11865e54e6 (このIDを非表示/違反報告)
菜菜(プロフ) - sallysally67さん» 完結までありがとうございます。撒き散らしました(笑)本当の事は私達にはわからないけれど、でも、願望ですよね。彼らが幸せでるなら、私達も幸せだと思いたい。サードまでは時間が必要ですが、アレもコレも描かなきゃ！状態ですので、これからもよろしくお願いします (2019年6月8日 7時) (レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
菜菜(プロフ) - ともさん» 完結までありがとうございます(^^) 色んな事があって、それを乗り越えて来たからこそ、今の2人になったんだと思って、私の願望を詰め込みました！サードまでは少し時間が必要ですが、これからも、よろしくお願いします。 (2019年6月8日 7時) (レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
sallysally67(プロフ) - 完結更新、ありがとうございます。あれもこれも気になるーっ！！みんなに我慢をさせてるのが我々なんだろうなぁと思えて切ないけど、2人の絆を菜菜さんが書いてくれるから希望が持てる。メンバーそれぞれが守るものを、みんなが大切に思えればいいな。サード、楽しみ。 (2019年6月7日 21時) (レス) id: 1b779fcbe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜菜
| 作成日時：2019年5月21日 9時
