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あっと言う間に面会終了の時間になって、
潤「とにかくさ、今は、体治せよ。」
翔「少し疲れ出たんだよ。雅紀は頑張り過ぎるからさ。」
智「皆んな、待ってっから。」
嬉しかった。
他の誰から言われるよりも、嬉しくて、
雅「みんなぁ〜あぢがどー」
泣いてしまって、
潤「お前！すぐ泣くなよ！！」
松潤、そう言ってるけど、俺と変わんないくらい泣き虫でしょ？
だって、松潤も目、潤んでたじゃん。
正直さ、メンバーのお陰で、少しだけ、気持ちも回復してた。
病は気からって本当っぽくて、
あんだけダルく感じてた体も、軽くなった気がしたんだ。
皆が帰った後、寝るには早すぎて、
飲み物でも買おうと病室を出て、談話室横の自販機に来た。
そしたら・・・
自販機の前には、あの傷だらけの女の子。
女の子は、小銭を取ろうとしたら、
手から、落ちちゃって、
コロンコロン
転がったコインは、俺の足下で
カランと倒れた。
あ「あっ！」
コインを拾って、女の子のとこへ行き
雅「はい。」
拾ったコインを渡すと、
あ「ありがと」
って言ってくれた。
自分の財布から、いくつか小銭を出して、自販機に入れて
雅「どれ？」
あ「えっ！？」
雅「早く！お金戻ってきちゃう！」
あ「あ、じゃぁ、水！」
水のボタンを押して、そのまま、コーラのボタンも押した。
雅「はい。どーぞ。」
あ「あ、ありがと。あの、お金。」
手に持ってるコインを渡そうとする手を制して
雅「いいよ。」
あ「でも・・・」
雅「いいの。」
あ「ありがと。」
その時、初めて、俺に、笑ってくれたんだ。
さすがに、ジュース奢るだけじゃ伝わんないと思って、
雅「あの、さ、昼間はごめん。」
俺は、思いっきり頭を下げた。
雅「俺、自分の事ばっかで、よく考えたら、ここ病院だし、俺だけじゃないんだよね。それに、過呼吸も・・・」
あ「あ、あの、頭上げて下さい。私の方こそ、いきなり文句言ってごめんなさい。
それに、過呼吸は私がいけなかったから、、、
ちゃんと、看護師さん通して言えば良かったんです。
ひろさ、あ、看護師の高野さんにも怒られました。
いきなり個室に入って、良い人だったから良かったけど、患者さんも色んな人がいるから気を付けなさいって。」
女の子は、そう言って、
あ「だから、謝らないで下さい。」
俯いてしまった。
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作者名：菜菜
| 作成日時：2017年3月25日 4時
