Past of scar 【MA】 (ページ43)

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潤「専属が新人って、、、」

和「ハマーは？そのまま掛け持ち？」

翔「さすがに、専属が新人なのは大変だろうからって、ハマーも暫くは嵐一本だって。」

ハマー＝浜崎さん

嵐のマネージャーを出たり入ったり、掛け持ちしたり・・・

で、今は嵐の専属してるけど、この頃は、掛け持ちだった。

あ、このハマーも、俺とAの事見てきた人。

っていうか、見て見ぬ振りしてくれた人。

本当は、マネージャーだったら、スケジュール管理や送迎以外にも、俺達の管理者として、付き合ってる女の子の事バレたりしたら、色々話したり、時には別れさせたりするのも仕事なんだけど・・・

あんまり、その辺は口うるさくないんだよね。

本当はね、この頃は、女の子と「付き合うな」って事務所のお偉いさんから言われてたの。

遊びはOKで、本命はNGって・・・意味わかんないかもしんないけど、まぁ、色々あるんだよね。

この業界の事は俺も今でもよくわかんないけど・・・

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山「初めまして。今日からマネージャーをする山本です。売れてくれなきゃ、俺も出世できないし、給料下がると困るので、どんどん働いて下さい。」

確か、初めての挨拶はこんな感じ・・・

だけど、この人、結構いい大学出てて、しかも、エリートだったんだとか？

正直そんな風には見えなかった。

俺達と話してる山本さんは、砕けてるし。口も悪いし、散々。

山「相葉ぁ！ちゃんと挨拶はでかい声でしろ！んな小っせえ声じゃ聞こえねーよ！」

俺、人見知りだし、でかい声で挨拶って、なんか恥ずかしいじゃん。

って思ってたんだけど

山「あんな、人の第一印象ってのはな、3秒で決まるんだよ。まずは見た目！それは大丈夫だとしても、この世界は見た目良いやつなんて普通だろ？そしたら、誠意を見せるみかないんだよ。まだガキなお前らなら、まずは挨拶くらいしゃんとしろ！それだけで人の見る目変わるから。」

この人、とにかく挨拶だけは厳しかった。

正直、最初こそ戸惑ったものの、1週間を過ぎる頃には、メンバー全員が「山さん」と言って慕う様になってた。

もちろん、俺も、懐くのにそう時間はかかんなかった。

この山さんのお陰で、今の俺達は成り立ってる。

売れてなかった頃、めっちゃ営業頑張ってくれたのも山さんで、

この人が必死で取ってきてくれた仕事を、１つ１つやってきた。

ただ、ひたすらに、一生懸命に。

今みたいに売れてなかった頃。

まだ、コンサートチケットが余ってた頃だった。