Past of scar 【MA】 (ページ38)

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あ「あのね、まー君さぁ、結構街とか人混み平気な人？」

雅「別に大丈夫な人だけど？」

あ「そーじゃなくて、ホラ、一応？アイドルだし？バレたら大変になっちゃうのかなぁ？って。」

この頃の俺・・・全然街ん中歩いてた。

変装？何それ？的な・・・

松潤とか、翔ちゃんならさ、なんかオーラあるから、やっぱり大変だと思うんだけど・・・

俺ね、売れてないってのはわかってたし、実際、ファンの子も少なかったんじゃない？

コンサートの時の団扇の数でわかんじゃん。

あ「あのね、花火見に行きたい。ダメ？」

Aからのお誘いなんて、俺が断るわけないじゃん！

急いで、、スケジュール確認してさ、空いてたから、

雅「行く！行きたい！」

2人で、普通に手繋いで歩いてた。

花火も、一緒に見に行って、Aが浴衣着てくれたんだけど、いや、マジ超可愛かったけど、今も全然着てくれたら似合うんだろうけど・・・

じゃなくて！

人混みでも、どこでも、手繋げたんだよね。

普通に、太陽の下で手繋いで、買い物行ったり、どっか出かけたり。

人混みの中でも、普通の恋人同士みたいにしてた。

今では、そんな事出来なくて、

普通に手なんて繋いで歩けなくて、

手繋いで歩いてたら、周りに迷惑掛かっちゃうし・・・

それでも、一時期に比べたら、隣に並んで歩くくらいは出来る様になったから、まだ、マシになった方なんじゃない？

年齢と共に、少しずつだけど、その辺が緩くはなってきた。

まぁ、堂々と手繋げるのなんて、、、いつになるのかもわかんないけど。

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雅「ねぇ？誕生日、Aどーすんの？」

あ「え？」

雅「もうすぐでしょ？」

8月と言う事は、Aの誕生日があって、しかも、ハタチ。

松潤とさ、お祝いしたいねって言ってたんだよね。

っても、当日は、地方でコンサートだから、

帰って来るの遅くなるけど・・・

近い日でお祝いしてあげようってなってさ。

あ「あー、どうしよっか・・・」

雅「何？なんか予定あんの？」

あ「ん～、あるっちゃある。ないっちゃない。」

雅「なんだよそれ。」

あ「あるのは、お姉ちゃんが家でお祝いしたいから、帰ってきてって。ないのは・・・」

雅「ないのは？」

あ「彼氏ってなんだろうね？」

雅「何？いきなり。」

あ「付き合うってなんだろうね？」

時々、彼氏と会ってるのは知ってた。