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頭を撫でると、髪の毛がサラサラと指の隙間をすり抜けていく。
Aの髪の毛って、気持ちが良いの。
本当にサラサラしてて、ずっと触っていたくなる。
雅「Aちゃんの髪の毛って地毛？」
あ「地毛だけど？」
縮毛強制とかストレートパーマじゃない。
天然ストレート。
少しだけ、色素が薄い。
あ「なんか、擽ったい。」
雅「だってサラサラしてて、気持ちいいんだもん。」
あ「少ないしね。」
雅「まぁ、多くはないよね。」
髪の毛が少ないのは今でも気にしてる。
最近じゃ、スカルプケア用のシャンプー使ってるし・・・
あ「少ないの気にしてるんだから、あんまり言わないで。」
雅「女の子だから大丈夫じゃない？」
なんてどーでもいい話しをしながら、頭を撫でて気がついた。
後頭部にある、傷痕。
まだ、縫った痕がハッキリと残ってる。
そっと、そこを触ると
あ「気になる？」
雅「まぁ、ココだけハゲてるし。少ない髪がさらに少なくなったんだね。」
あ「それ、かなり失礼！もう！せっかく甘えてあげよーと思ったけど、止めた！」
なんだよ、その上から目線。
でも、
雅「ヤダ。」
あ「は？」
雅「俺、決めた！Aの事、今日は甘やかす！」
あ「え？」
ギューっとAを抱きしめて、
雅「だって、甘えてあげよーって思ったんでしょ？」
あ「それは、」
雅「だから、甘やかすのー！」
あ「もう！バカ！ちょっと、苦しい！」
そう言ってるけど、笑ってるAを、少しだけ離して、
目線を合わせると、
雅「良いでしょ？」
あ「・・・」
聞いても何も言わないAに、
チュっとキスすると、
顔を赤くさせて、下を向くからさ、
意地悪のつもりで言ったんだ。
雅「あっ！俺、ニノとチューしたんだった！だから、A、ニノと間接キスになるじゃん！！」
そしたら、パッと顔を上げて・・・
あ「マジ！？嘘ッ！？本当に本当？」
なんか、俺が思ってた反応と違う。
え〜！ヤダー！ってムキになると思ってたのに・・・
嬉しそうなんだけど・・・
雅「本当。罰ゲームだけど、あの、さ？」
いや、あんま興味ないみたいな感じだったじゃん。
実際、松潤見ても、ね、フツーだったじゃん。
Aのおでこにコツンとおでこを当てて
雅「もしかして、ニノのファン？」
あ「うん//」
マジかよ・・・
そのまま、Aの肩におでこを乗せて
雅「なんだよ・・・」
あ「えッ？ダメ？」
雅「ダメ。」
あ「なんで〜？」
雅「アイツはダメ。」
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作者名：菜菜
| 作成日時：2017年3月25日 4時
