★23 ページ24
・
生きてて良かったではすまされない。
生きていても、今後、色んな事がAに降りかかる。
それも、たった一瞬の出来事で。
運命が変わったんだ。
それでも、生きてるんだから仕方ないよね。
と開き直るAを見たのはそれから2日経ってから。
行けなかったんだ。怖かった。会うのが。
俺、男だし、そんな大きな事故とか経験ないから正直わかんないし。
・
松潤からの電話で、一緒に行く約束をしていたのを思い出した。
雅「ねぇ？本当に行くの？」
潤「まーの話じゃ意味わかんねーよ！！」
松潤に一通りの事を話したんだけど、俺の説明じゃ上手く伝わらず・・・
潤「余計に行って聞かないと気になって寝れねーよ！」
という松潤に圧倒されて、今、Aの病室の前にいるんだけど・・・
ノックするのも躊躇してしまう俺・・・
潤「ヘタレ」
雅「は？」
潤「翔さんも大概だけど、まーもヘタレだったとはなぁ・・・」
雅「俺と翔ちゃんを一緒にしないでよ！俺、肩撫でてないし！」
潤「肩の撫で具合を行ってんじゃねーよ！ノックして入るだけじゃねーか！後は、いつものまーなら大丈夫だろ。」
雅「いつもの俺？」
潤「うん。無駄に声がでかくて、説明下手くそで、無駄に元気で、無駄に優しいのがまーだろ？」
松潤・・・なんか、俺泣きそう。
潤「後、びーびーびーびー無駄に泣くところな！」
雅「松潤もびーびーびーびー泣くのは一緒じゃん！」
松潤と言い合いをしてたら、
あ「何してんの？」
雅潤「「あ」」
車椅子のAが、そこにいて・・・
あ「もう、人の部屋の前でなんか煩いなぁと思ったら、まー君と潤君だし。ここ、病院なんだからね！」
雅潤「「はーい」」
怒られた・・・
でも、いつもと一緒で、
ん？アレ？なんか違う？
あ「はい、どーぞ。」
病室を開けて、手でどーぞってしてるんだけど・・・
潤「あ、ごめん。」
あ「いーよ。こんくらい出来るって。」
扉を開けさせた事で、謝ってる松潤。
う〜ん・・・
雰囲気がなんか違う・・・
潤「まー？どーした？」
雅「あ、ごめん！」
考えてもあんまりわかんなくて、取りあえず、部屋に入った。
あ「まー君どーしたの？」
パッと振り返ったAを見て、
あ、そうか！！
わかった！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 207人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菜菜
| 作成日時：2017年3月25日 4時
