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ベッドの上から、外をただボーっと眺める。
空は綺麗な青空が広がってて、
東京タワーが見えた。
医「君の場合、歌って、踊って・・・かなり負担がくると思うんだ。」
医者の言葉が繰り返される。
何とも言えない虚無感と、焦ったところで何も変わらない状況にイライラして、
―ドンッ！！
手を握り締め、壁をおもいっきり殴った。
手がジンジンと熱い
それでも、イライラして、情けなくて、
―ドンッ！！
なんで？
―ドンッ！！
なんで？
―ドンッ！！
・・・なんで・・・
手が熱い
熱くて
熱くて
ジンジンして
仕事の事、メンバーの事、色んな事が頭の中をグルグルと駆け巡る。
「・・・んダヨ・・・」
目から涙が溢れて
泣いてる事にまた、情けなくなって、惨めで・・・
「・・・何でだよ、、、」
―ドンッ！！
「・・・ッキショ！！！」
おもいっきり壁を殴り付けて叫んだ。
「・・・ﾋｯ・・ヒｯ・・・ｯク・・」
―コンコン
控えめなノックと共に扉が開く。
ヤベッ、俺、泣いてるし
「・・・あんさぁ、煩いんですけど。」
手で涙を拭ってると、聞こえてきたのは、女の子の声
顔を上げ、扉の方を見ると・・・
そこには、車椅子に乗った緑のチェックのパジャマ姿で、頭、手、足には、包帯が巻かれてて、見るからに傷だらけの女の子が、ジッと俺を睨んでた。
雅「・・・はい？」
個室ではあるけど、一応芸能人。一応、アイドル。
俺がココに入院してるってバレて、騒がれたりしてもダメなわけで、
コレ以上迷惑掛けらんないし。
っても、あんまり売れてもないけど・・・
雅「…はぁ〜・・・」
思わず溜め息
「ねぇ？聞いてる？」
また、睨まれた。
雅「チッ、聞いてるよ。どーもすみませんでした！」
もう、こうなったら、ヤケだよ。
今さら、イメージなんて関係ねーよ。
俺も負けずに、睨み返す。
「そんな態度だから売れないんじゃないの？」
はぁ？
「ハワイでデビュー会見して？調子乗ってたんでしょ？だから、Jr.のバーターなのよ。」
世間でそう言われてる事は知ってた。
けど、面と向かって言われると腹が立つ。
しかも、見るからに若い女の子に！
年齢、高校生くらいじゃねーの！？
年下の世間なんて知らねー女に言われたかねーよ！！
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作者名：菜菜
| 作成日時：2017年3月25日 4時
