two livings ★1 ページ8
・
6月の半ば、その日はね、確か同僚のニノの誕生日だった。
コイツとは腐れ縁みたいなもんで、
ニノも潤ちゃんと同じで、中学の同級生。
俺らの行ってた中学校って、中高一貫の学校なの。
しかも、医学部進学に強いで有名。
なんだけど・・・
俺は、そのまま高校へは上がらずに、違う高校へ行った。
別に、医者になろうとか思ってなかったし、親も放任だったし。
そんな俺に便乗する様に着いてきたのがニノだった。
そこから、5年間、同じ学校で過ごして・・・
卒業後、大学編入も就職もせず、俺は海外放浪の旅へ。
ニノは、ミュージシャン目指すとか言って、
これまた、大学編入も就職もせずに、
当時組んでたバンド活動に勤しんでた・・・
俺は、その1年後、色々な事情により帰国。
その後、親の紹介？まぁコネだよね・・・
それで今の会社へ就職。
そしたら、入社式の時に、ニノもいた。
バンド活動に限界を感じて、就職して働きながらバンドは趣味で続けようって思ったみたい。
雅「あ！ニノちゃんハッピーバースデーじゃ〜ん！」
和「そーだけど、お前、そろそろ帰んないで良いの？」
時刻は定時を過ぎたところ。
いつもは残業当たり前なんだけど、最近はノー残業デーってのがあって、
今日は、丁度、そのノー残業デーだった。
雅「あ、もう帰るよ？」
和「あのさ、俺、誕生日なんですけど〜。」
わかってる。
わかってるんだけどさ！！
雅「今日なんだよね。」
椅子に掛けてたジャケットを羽織りながら言うと、
和「あぁ、今日からなんだ。閉めだされんじゃないの？」
雅「そんな怖い事言わないでよ〜！！」
ニノは、俺の今の状況を知ってる。
潤ちゃんから聞いてるのもあれば、
俺とAが出会うきっかけはニノだった。
和「はぁ。アイツ、よく了承したよね。」
雅「姉ちゃんが上手く言ってくれた。騙した感じにはなってるけど・・・」
俺が協力を求めたのは、自分の姉ちゃんだった。
そりゃ怒られたし、電話なのに、1時間くらいずーっと説教されたし・・・
それでも、最後は、協力してくれるって言ったのは・・・
子供の事があったから。
和「でも、まー君の姉ちゃんもビビったんじゃない？」
雅「説教されたよ！めっちゃネチネチ言われたし！！」
和「それでもさぁ、普通は思い付かないよね？」
ニノは携帯をずっと触ってる。
多分誰かとメールでもしてるんだろうけど・・・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 213人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
菜菜(プロフ) - ぴらさん» いつもありがとうございます。私が描いても大丈夫か？というテーマですが、、、ウラはご存知の通り（笑）色々含めてグフグフニマニマ楽しんで下さいませ（笑） (2018年2月2日 23時) (
レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
ぴら(プロフ) - 菜菜ちゃん新しいお話ありがとう。夫婦の在り方ね、考えるわぁ。いろいろ含めて楽しみ。 (2018年2月2日 17時) (レス) id: 136dc36140 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菜菜
| 作成日時：2018年2月2日 14時
