to touch each other ★1 ページ43
・
外は土砂降りの雨。
急がないと。
体を冷やすと、発作が起きやすくなる。
早く見つけなきゃ。
エントランスを出て、少し歩いた所の歩道橋にAはいた。
急いで階段を駆け上がると、
何も考えずに、腕を引いて、抱きしめた。
ハァハァハァ
タバコ、やっぱ辞めよ。
俺もキツい。
雅「かえ、ろ？」
息切れして、上手く声が出ない。
あ「・・・ッ」
雅「ね？A？」
あ「ま、だ、いる？」
雅「いたら、帰ってもらうから。」
あ「会いたく、ない。」
雅「会わなくて、良いよ。」
雨が降ってた。
雷も鳴ってた。
お互い、ずぶ濡れ。
なんで、家出る時、傘持って来なかったんだろ？
ロミオとジュリエットってこんな感じ？
なんて、どこか、他人事みたいに感じるけど、
これが、現実なんだ。
・
家に帰ると、誰もいなかった。
代わりに、ダイニングの上には、手紙があって、
【今日は帰ります。
Aの事、よろしくお願いします。】
お義父さんの字だった。
雅「からだ、温めなきゃ。ね？」
玄関で、そのまま、座り込んでるAをバスルームに即す。
あ「・・・」
無言で、両手を俺に向かって広げてくるAを抱き上げると、
首筋にギュッと腕を回してきて、
あ「まー君もからだ、冷えてる。」
雅「フフ。うん。濡れちゃったしね。」
あ「風邪引くよ？」
雅「大丈夫！俺、こー見えて丈夫なの！」
ペラペラな体でも、ジム行ったりして、それなりには鍛えてるんだからね！
なのに、、、
あ「一緒に入ろ？」
雅「それ、本気で言ってる？」
俺、我慢する余裕なんてないよ？
あ「風邪引くより、マシ。」
この人、天然なの？バカなの？
それとも、本気で誘ってんの？
あ「でも、電気消してね。」
電気消したところで、本能には逆らえない。
いつも、思ってた。
ふとした時に、スッゲー色気を感じる時があって。
その度に、触れたいって思ってた。
お風呂で温まってんのか、何なのかわかんなかった。
荒い息と、声が、バスルームに響く。
ろくに体を拭きもせずに、ベッドに傾れ込むと、
直ぐに、繋がった。
あ「ッ〜！」
雅「痛い？」
あ「だい、じょう、ぶ。」
優しくなんて、出来なくて。
本当は、もっとちゃんとしたかったのに。
全然止まんなくて。
なのに、そんな俺を挑発する様に、甘い声が響く。
最初こそ、痛がってたけど、
後は、そうでもなくて。
寧ろ、
あ「もっ、と」
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菜菜(プロフ) - ぴらさん» いつもありがとうございます。私が描いても大丈夫か？というテーマですが、、、ウラはご存知の通り（笑）色々含めてグフグフニマニマ楽しんで下さいませ（笑） (2018年2月2日 23時) (
レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
ぴら(プロフ) - 菜菜ちゃん新しいお話ありがとう。夫婦の在り方ね、考えるわぁ。いろいろ含めて楽しみ。 (2018年2月2日 17時) (レス) id: 136dc36140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜菜
| 作成日時：2018年2月2日 14時
