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あの頃の俺は、出張が多かった。
もうね、全国飛び回るからね！
だから、自然と、Aが1人で全てをしなきゃいけないのは、仕方のない環境でもあった。
雅「あの後、こっち戻って色々考えた。もしかしたら、離婚した方がお互いの為になるんじゃないかって事も考えた。でも、俺ね、気付いたんだ。」
あ「なにを？」
雅「俺ね、勝利とヒナにヤキモチ妬いてただけだよ。」
週末に合わせて家に帰る。
でも、週に2日しか家にいない。
だけど、Aの仕事はサービス業だから、週末に休める訳もなくて・・・
すれ違いの生活だった。
俺の事ももっと見てよ！
って思ったりもしてた。
雅「だから、姉ちゃんと、美菜ちゃんにお願いしたの。」
美菜ちゃんは、Aの妹。
姉ちゃんが、1人だと色々不安だからって事で、美菜ちゃんにもお願いする事にした。
雅「Aちゃんの手術が終わるまでで良いから、Aちゃんと2人で暮らしたいって。俺がね、お願いした。」
あ「どうして？」
雅「やり直してみたかったの。」
あ「やり直し？」
雅「うん。俺達って、新婚時代ってないし。同棲とかもしてなかったし。だから、ちゃんと2人で暮らしたいって、思ったの。」
あ「私が、嫌がるとか考えなかった？」
雅「それも考えた。もし、本気で嫌がったり、もう、Aちゃんが、俺の事嫌いだって思うなら、絶対こっちには来ないって思ったし。そしたら、離婚しようって。俺も諦められる気がした。」
思ってる事を正直に、嘘偽りなく言った。
やっぱり、俺ね、騙すとか出来ない。
もう、Aに嘘なんてつきたくない。
あ「はぁ。」
耳元で、Aの深いため息が聞こえる。
そりゃ、呆れてるよね・・・
もう、無理なのかな・・・
あ「重い。重過ぎる。」
雅「・・・ごめん。」
やっぱり、そうだよね・・・
なのに、いきなり、腕が俺の背中に回ってきて、トントンと叩きながら、
あ「でも、ありがと。」
雅「え？」
あ「私ね、本当に、わかんないの。今、まー君の事好きとか、そういうのがわからない。」
きっと、それがAの中での嘘偽りない応え方なんだと思う。
雅「ねぇ？Aは俺の事嫌い？」
あ「嫌いじゃ、ない。」
雅「嫌いじゃないなら、いいや。」
嫌いじゃないなら、まだ、大丈夫。
俺が、頑張れば良いだけ。
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菜菜(プロフ) - ぴらさん» いつもありがとうございます。私が描いても大丈夫か？というテーマですが、、、ウラはご存知の通り（笑）色々含めてグフグフニマニマ楽しんで下さいませ（笑） (2018年2月2日 23時) (
レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
ぴら(プロフ) - 菜菜ちゃん新しいお話ありがとう。夫婦の在り方ね、考えるわぁ。いろいろ含めて楽しみ。 (2018年2月2日 17時) (レス) id: 136dc36140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜菜
| 作成日時：2018年2月2日 14時
