Prologue ページ1
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「あ！見えた！」
「ほんと？見る〜！」
「あーちゃんも！みるの！」
寒い冬空の下、ベランダに出て、空を見上げてキャーキャーはしゃいでる。
今日は、皆既月食が観れるんだって。
何でも、“スーパーブルーブラッドムーン”って言って、珍しい状況下での天体ショーらしい。
雅「見えたの？」
あ「うん！これ見てよ。今見えてるのはもっと欠けてるのに、スマホで撮るとこうなるの。」
そう言いながら、さっき自分で撮った月の画像を俺に見せてくる。
「私もみたい！」
「あーちゃんも！！」
あ「ハイハイ。これだよ。ね？お月様、もっと欠けてるのに、なんでスマホだとこうなるんだろ？」
たぶん、説明したところで、
「わかんなーい。」なんて言うに決まってるから、その理由はほっとこ。
それよりも・・・
雅「10分したら、部屋に入るよ。」
「「はーい」」
長女の日菜子と、末っ子の愛莉の元気の良い返事は聞こえたけど・・・
あ「え〜！マジで？10分は短くない？」
俺ね、我が家で1番我が儘なのは、Aだと思う。
雅「Aちゃんこそ！早く部屋に入んなきゃ！」
あ「なんで！」
雅「はぁ。考えなくてもわかるよね？」
一昨日の事を思い出して欲しい。
俺だって、焦ったんだから。
あ「だから、今日はちゃんとダウンだって着てるし、靴下も履いてますぅ！」
そんなに得意げに言われても・・・
普段は、病気の症状で体感温度が常夏の彼女は、
雪の降る日でも、暖房の効いた部屋の中だと半袖でいる・・・
見てる方が寒いんだけど？
雅「また、発作出たらどうすんの？」
あ「今、薬止めてるから大丈夫だもん。」
雅「今日、取材行ったんでしょ？」
あ「う〜、行ったけど、ちゃんとダウンも着てました！ホッカイロも貼ってました！」
それでも、体感温度と、実際の気温は違う。
気温が低いと、彼女の体は発作を引き起こす。
2日前も、本人には、「一歩手前」って言ったけど・・・
本当は軽い脳梗塞を起こしてた。
あ「ギリギリじゃなかったんでしょ？」
いきなり、聞いてくる。
雅「・・・」
あ「まー君って、ホンットわかりやすいよね〜！」
笑いながらそう言うけど。
雅「一歩手前だって、先生も言ってたじゃん。」
あ「わかるよ。」
Aは微笑みながら、
あ「バスのアナウンス、聞き取れなかった。」
Aは「一時的」に言語を認識出来なくなってた。
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菜菜(プロフ) - ぴらさん» いつもありがとうございます。私が描いても大丈夫か？というテーマですが、、、ウラはご存知の通り（笑）色々含めてグフグフニマニマ楽しんで下さいませ（笑） (2018年2月2日 23時) (
レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
ぴら(プロフ) - 菜菜ちゃん新しいお話ありがとう。夫婦の在り方ね、考えるわぁ。いろいろ含めて楽しみ。 (2018年2月2日 17時) (レス) id: 136dc36140 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜菜
| 作成日時：2018年2月2日 14時
