キャリア（3/22） ページ40
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このオフィスのミーティングルームは、ガラス張りじゃない。
普通に隔離された１つの個室になってる。
俺が先にドアを開けて、彼女を入れると、続く様に、俺も入る。
ガタンと扉の閉まる音がやけに響いた。
2人とも、突っ立ったまんま。
なわけにもいかないから、
雅「座ったら？」
あ「・・・失礼します。」
まぁ、一応、オフィスの中だし。
「上司」と「部下」ならば、普通の事。
家じゃ違うけど・・・
雅「大ちゃんから聞いた。」
あ「そう、ですか。」
Aは俯いていて、表情が読み取れない。
雅「部長もかなり引き留めたみたいだけど、なんか不満とかあった？」
あ「いえ。自分のキャリアを優先しただけです。」
2人っきりでも、敬語になるのは、ここが会社だからかな・・・
だけど、Aの声が何となく、不安気に聞こえるのは気のせい？
雅「一応、決定事項ではないけど、こちら側としても、4月に、正社員への引き上げも考えてたんだけど。」
これは、昨日人事と部長と話した。
もし、残らないという選択をするのなら、正社員への引き上げの検討も視野に入れると。
だけど、Aは、
あ「申し訳ありません。せっかくのお話ですが、お断りします。」
本当にこのまま戻して大丈夫なの？
ちゃんとやっていけるの？
聞きたい事がたくさんある。
言いたい事も。
だけど、「仕事」って、そんな簡単にはいかない。
今まで積み上げてきたキャリアがある。
Aにしかできない仕事だってある。
あ「もし、相葉さんが、私の立場だったら、どうしますか？」
雅「え？」
あ「今まで積み重ねたものが、ある日突然なくなって。一からスタートみたいな場所に放り込まれて。
やっと何とか様になってきたのに、今度は、元の場所へ戻れって。
相葉さんだったら、どうしますか？」
Aは、その元いた場所へ戻ると言ってる。
俺だったら？
戻る？
雅「俺だったら、戻らない。」
これだけは、ハッキリ言える。
あ「そこまでのキャリアがあっても？」
雅「うん。戻らない。もし、海外部に今すぐに移れって言われても、俺は行かない。」
1年前の俺なら、そりゃ、手放しで喜んだのかもしんない。
だけど、今の俺は、戻らないと思った。
これでも、そこそこココで、何とかかんとかだけど、顧客だって掴んできて。
そりゃ、エリート街道なんて言われる場所からは遠くなったけど、
俺は、俺のペースでやってきた。
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菜菜(プロフ) - とわさん» させてしまい、申し訳なく感じております。暫くは、自分の在り方、発信する側として、私自身がどうしたいのかを、もう一度考えでみます。嫌な役回りをさせてしまいごめんなさい。そして、本当にありがとうございます。 (2017年11月17日 21時) (
レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
菜菜(プロフ) - とわさん» 与えて頂いた、とわさん、本当にありがとうございます。そして、悩ませてしまいごめんなさい。彼女にもその旨の謝罪の言葉を送りました。自分自身の浅はかさ、未熟さ、発信する側として、もっと気を使うべしでした。そして彼女のファンの方にも、不快な思いを→ (2017年11月17日 21時) (レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
菜菜(プロフ) - とわさん» わざわざ、ありがとうございます。今朝彼女とやり取りをしました。逆に黙っていてごめんなさいと謝られてしまい、私自身の未熟さに気付かされました。教えて頂かなければわかりません。何も知らないまま過ごすよりも、きちんと自分を見つめ直すきっかけを→ (2017年11月17日 21時) (レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
とわ(プロフ) - コメントさせていただきました。これ以上、菜菜さんも、彼女も外野からのたくさんの言葉で傷ついて欲しくなかったのです。お節介だとはわかってます。どうかお許しください (2017年11月17日 20時) (レス) id: 218147ba55 (このIDを非表示/違反報告)
とわ(プロフ) - 菜菜さんもよくご存じの方だと思います。彼女の作品はもちろんですが、読者の多くが彼女の生き方に魅了されるんだと思います。あのような方なのでいらっしゃるので、何も触れないでいらっしゃいますが、辛いのではないかと思い、ぶしつけがましいですが→ (2017年11月17日 20時) (レス) id: 218147ba55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜菜
| 作成日時：2017年10月27日 11時
