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A「怖く、なった。」
Aは立ち上がると、縁側へ移動する。
その縁側は、床がフローリングじゃなくて、琉球畳みが敷かれてた。
縁側から見えるのは、綺麗に手入れされた日本庭園。
池の鯉がピシャっと跳ねる音。
ししおどしが、カコンと上がる音。
蝉の鳴き声。
風がザワザワと木々を揺らす音に、風鈴がチリンと揺れる音。
日本の夏が広がってる。
Aは、縁側の窓枠に座ったと思ったら、急に大の字になって寝て、
目を腕で隠す。
A「わかってるの。逃げ癖、どうにかしなきゃって、わかってるの。」
Aは、自分でわかってる。
嫌な事があると、逃げ出す。
直ぐに携帯の電源を切るのは、逃げてるから。
でも、俺は・・・
Aの隣に座る。
少しだけ、汗ばんでくるくらい、縁側の方は、空気が暑い。
中はエアコンが効いてるのに。
潤「あのさ、俺、たぶん、Aに甘えてんだよ。」
A「私の方が甘えっぱなしなのに？」
潤「俺も、そう思ってた。でも、この数日間で、気付いたよ。」
俺は、Aに支えてもらってる。
Aがいないってだけで、色んな事が手に付かない。
何もやる気が起きなくて、イライラもいつもより増えてた。
潤「俺の方が、Aに支えられてんだって。」
そっと、左腕を掴んで、目から腕を離すと・・・
潤「また、目腫れるぞ？」
A「コンタクト外せば良いもん。」
潤「眼鏡、家に置きっ放しの癖に。」
A「予備の持ってますぅ。」
ほんっと、あぁ言えばこう言うって、正にコイツの事。
でも、それがAらしい。
Aが両手を伸ばしてくる。
それを掴んで、起こしてやると、
そのまま、俺の手を握ったまま、向かい合った状態で、
A「明里さん、だっけ？」
潤「明里がどうかした？」
A「ダメだなぁ。従姉妹だってわかってるのに、嫉妬しちゃう。」
正直、明里の事を言われるなんて思いもしなかった。
だからか、やっぱり、動揺は隠せない。
A「なんか、あったの？」
潤「何で？」
上手く、嘘がつけないんだって、こん時に気付いた。
Aの前じゃ、嘘なんてつけない。
A「気になるの。さっきの洋子さん見ても何とも思わなかった。ファンの子見てもきゃーキャー言われてる潤君をTVで見ても、何とも思わない。なのに、明里さんの事だけは気になっちゃう。」
Aの勘は当たるんだ。
何でも見透かされそう。
だから、嘘が付けない。
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菜菜(プロフ) - ぴらさん» やさ潤www確かにそうだ！いや、私も、やさ潤に腑抜け←葉担w (2017年9月19日 18時) (
レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
ぴら(プロフ) - うーん楽しい。本当に優しい。なんでこんなにいいんだ！やさ潤。まさに私腑抜け状態。 (2017年9月19日 10時) (レス) id: 136dc36140 (このIDを非表示/違反報告)
菜菜(プロフ) - ともさん» ともさんッ！待ってました！その言葉ッ！じゃなかったら、あんだけ長いLIFE描いた意味が、、、ないwwwでも、ジェントルJを堪能して下さいッ！ (2017年9月15日 15時) (レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 菜菜さんこんにちは。私はやっぱりまーくんと笑いあってる方が好き(>_<) (2017年9月15日 14時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
菜菜(プロフ) - maiさん» maiさん、やっぱり切ないですよね、、、先がわかるからこその切なさッ！色のイメージは青い鳥さんへ東京タワーの画像を上げてます。主人公ちゃんと潤君が見た景色や色が伝わってると嬉しいです。切ないけど、どこか温かくも感じる色合いが私は好きです(^^) (2017年9月14日 13時) (レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜菜
| 作成日時：2017年8月27日 14時
