俺が守ったる ページ22
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廉「もう行ったみたいやな…Aちゃん…大丈夫やった?」
ぺたんとへたり込む私に優しく声をかけてくれる廉くん。だけどそんな呼び掛けも私の耳には入ってこない。
『あたし達…何もしてないのに…どうして?』
考えてみれば、そうだ。
いつ私たちが何をしたというのだ。
廉「Aちゃん達は全然悪ない。…自分の欲に負ける汚い人間が悪いねん。」
きゅうっと私を抱きしめ、
強く芯のある声でそう呟いた廉くん。
『あたしも…みんなも…しんじゃうの?』
『廉くんとも、離れ離れになっちゃうの?』
『…あたし、そんなのやだ…やだよ…ッ』
溜め込んでた思いが一気に溢れて。
それと同時に涙も一気に溢れて。
そんな小さな赤子に戻ったような
私を廉くんはずっと抱きしめてくれていた。
あれから暫く、私の肩を抱いてくれていた廉くんはなにか、意を決したような顔をしていた。
『廉くん…どうかした…?』
少し落ち着きを取り戻せた
私は廉くんに問いかけた。
廉「…あんな…Aちゃん…よぉく聴いたって。…ホンマにな…この山は人間に占領されてまう。」
どきん、
廉「山が占領されてしもうたら…どうなるか分かるよな…?………でも俺は…君たちに生きてほしいねん 」
廉「タイムリミットはもう…狭まってきてる。もうカウントは始まってるんや。 」
『…私たちが、生き残る方法は…ないの、?』
廉「…ある…と思う。俺が、詳しく街の人たちに話を聞いてくるから…詳しいことがわかり次第…作戦を練ってみる。」
『…うん 』
廉「一応、Aはこの事、アルビノの皆さんに伝えといてや。 」
『わかった…廉くん、本当にありがとう 』
お礼をいえば、私の髪の毛をクシャクシャにして
廉「好きなやつとずっとおるために何でもするつもりやで 」
『…っうう…』
廉「っわ、わ!どしたん?、」
本当に廉くんに出会えたことが嬉しくて、
涙がどんどん溢れてきた。
あたし、今日どれだけ泣くの…
って思ったけど、廉くんが胸を貸してくれたから…なんかいいかなって思えた。
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お久しぶりです!
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帰蝶(プロフ) - はじめまして!!!コメント失礼します!!!私はこういうお話が大好きなので読んでいてホントに楽しいです!!!更新を楽しみに待ってます!!!これからも頑張ってください♪応援しています!!! (2018年2月26日 22時) (レス) id: 07fa8ea693 (このIDを非表示/違反報告)
#土筆 - はじめまして!本当に面白いです!!更新頑張ってください!ずっと応援しています! (2016年12月25日 21時) (レス) id: 55722025e8 (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - 更新待ってました〜♪ 頑張ってください!楽しみにしています! (2016年12月19日 2時) (レス) id: dbfdb68a60 (このIDを非表示/違反報告)
はるち - めっちゃ面白かったんですけど、凄いお話ですね。 (2016年9月20日 14時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)
真歩(プロフ) - ライムさん» 嬉しいです(つω`*)頑張れるコメントありがとうございましたー(^^♪ (2016年9月19日 8時) (レス) id: c18532e2d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真歩 | 作者ホームページ:Twitter @maho_novel_
作成日時:2016年7月13日 15時