甘いファーストキスとしょっぱいセカンドキス ページ19
。
廉くんとの出逢いから…二、三年近くたった、今。
私は19歳。髪の毛もより長く伸びて腰くらいまである。
今からちょうど一年前に、
パパとお爺様とおばあ様は亡くなった。
だから今は、私とママと
紫耀くんの3人ぐらし。
なんとか2、3年。
廉くんと密かに会っていることは隠し通してきた。
『廉くん、!』
廉「Aっ」
お互いに名前を呼びあって、
私たちの密会は始まる。
《これが恋だよ》
いつか、紫耀くんに
恋について教えてもらった。
《いつのまにか誰かをずっと考えてたらその人のことを好き》
だったっけ?
…多分、私は今まさに恋をしていると思う。
廉くんといるとどことなく落ち着くし
ずっと一緒にいたいなって思うの。
夕食の時間もベッドに入る時も、
お風呂に入る時もお花に水を上げてる時も。
どんな時にも考えるのは
廉くんなの。
相談に乗ってくれてる時のその優しい眼差しも。
少し高めの素敵な声。
シャープで整っている輪郭と
すっとした鼻とぱっちりの目、ふわふわ唇。
私の頭をなでる私よりおっきなたくましいけど華奢な手。
細くて繊細そうな指先。
廉くんは世界で1人。
最初で最後の私の初恋の相手だと思うの。
だから、この恋を大切にしていこうって
思っているんだ、
。
告白するなんて…ましてや付き合うなんて
そんなことぜんぜん未知な私は、
手をつないだり、
密着して抱きしめ合うことになんにも違和感を感じなかった。
寧ろ、廉くんの腕に包まれてるってことが嬉しくて、
毎日、廉くんの抱擁(ハグ)を受け入れていた。
特にお気に入りの湖を眺めながら、
抱きしめ合う時間が大好きだった。
『廉くん…いい匂い…』
廉「ちょ、Aちゃん、(笑)」
彼の衣服に顔を埋めれば、
ふわっと香る優しい太陽の香り。
愛しくて愛しくて
仕方の無い大好きな香り。
『んん、』
廉「Aちゃん…」
ふと名前を呼ばれて、
廉くんを見上げれば、
クイッと顎に当てられた
繊細な指先。
そのまま重なり合う
お互いの唇。
絵本や、小説で読んだ、
これが…キス。
初めてのファーストキスは
甘くて優しくて静かだった。
。
廉「Aちゃん…好きです、初めてあった時から。」
廉「どうか俺と付き合うてくれませんか?」
差し出された手のひらを
私は握り返した。
二度目のキスは
涙の味で少ししょっぱかった。
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帰蝶(プロフ) - はじめまして!!!コメント失礼します!!!私はこういうお話が大好きなので読んでいてホントに楽しいです!!!更新を楽しみに待ってます!!!これからも頑張ってください♪応援しています!!! (2018年2月26日 22時) (レス) id: 07fa8ea693 (このIDを非表示/違反報告)
#土筆 - はじめまして!本当に面白いです!!更新頑張ってください!ずっと応援しています! (2016年12月25日 21時) (レス) id: 55722025e8 (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - 更新待ってました〜♪ 頑張ってください!楽しみにしています! (2016年12月19日 2時) (レス) id: dbfdb68a60 (このIDを非表示/違反報告)
はるち - めっちゃ面白かったんですけど、凄いお話ですね。 (2016年9月20日 14時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)
真歩(プロフ) - ライムさん» 嬉しいです(つω`*)頑張れるコメントありがとうございましたー(^^♪ (2016年9月19日 8時) (レス) id: c18532e2d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真歩 | 作者ホームページ:Twitter @maho_novel_
作成日時:2016年7月13日 15時