白い恋。【永瀬廉】

お気に入りの場所は待ち合わせ場所 ページ11

。



『ママ！私お散歩行ってくるわね』



母「やめといたら…？危ないわよ、」



『大丈夫！ちゃんと仲間のいるところにいとくから』



母「気をつけなさいよ」




紫耀はまだ起きてきてないことを
いいことに、朝早めに家を出る。




昨日の夜降った雨の雫が、
草に滴ってて、それが太陽の光に照らされてすごく幻想的。





。




暫く歩いて、お気に入りの場所である
小さな湖のほとりに着いた。




ここは小さい頃からの私のお気に入りの場所。
コスモスやガーベラ、蓮の花に小さなすみれ…
たくさんの花が咲き誇った芝生と綺麗な蒼色をした湖の水が
すっごく綺麗なの。




。




芝生に座り込む。
湖は太陽光でキラキラ輝いてた。
カエルもぴょんぱょんはねてて。




『かわいっ、』




そう声に出してたみたい。




廉「うん、かわいいなあ」




。





『っわあああ、ｯ？！』




廉「あははっ(笑)、ビビりすぎやろ？」




『だっ、だって、、』




廉「ふ、(笑)そんなAちゃんも可愛い」




『…、』




恥ずかしくって下を俯く。
なんでそういうことさらっと言っちゃうかな





。




廉「俺な、めっちゃAちゃんに会いたかったんやで。」



廉「もう、今日も会えへんかなって夜寝れへんくって、こないはよ来てしまったわ(笑 )」



『あたしも、廉くんにあいたかったよ、』



『だから早く来たの、でも、よく会えたよね、こんなにこの森広いのに、』



廉「なんかな、この場所…好きやねん」



廉「あったかいし、雰囲気があったかくって穏やかやねん」



『あたしもっ！あたしもここの場所好きなの！』



お気に入りの場所が一緒だったってことが嬉しくて興奮した。
ここを素敵だって思ってくれてる人が他にもいたなんて嬉しかった。



廉「じゃあ、これからここが待ち合わせ場所ってことでいい？」



廉「俺、いつでもAちゃんに会いたい」



『うん、いいよ』




それから廉くんと
たくさんのお話をした。



廉くんのパパのはなしに、
街の様子とか。




それとね、廉くんがたくさん
本を持ってきてくれるみたい。



紫耀くん喜ぶだろうなあ。




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