狩人と人間の話 ページ2
。
『ねぇ…おばあ様、さっきの音は何?』
「しっ!!静かに…」
どくんどくん…と心臓が飛び跳ねる。
冷たい冷や汗が頬を伝う。
どれぐらいの時間が経っただろうか。
「もういいよ…さっきの人たちはね"狩人"っていうんだよ」
『かりゅ…うど?』
「そう。私たちは昔から肌や髪が白いだろう?
狩人たち人間は私たちのことを"アルビノ"と呼ぶ。
アルビノの人間は世界でも極わずかしかいないから…珍しいんだ
あの、さっきの銃声は、アルビノを狙って撃った鉄砲の音さ。」
『…あた、し達…鉄砲に撃たれちゃうの?』
「少なくとも、狩人たちは鉄砲を私たちに向けるね。
でも、殺しはしないんだ。鉄砲で撃って、軽く怪我をさせて
それでいて街に持ち帰るんだ。
まあ、あたしみたいな老人は殺されるかもだけどね。」
『そんな…捕まったらどうするの?』
「もう二度とこの森には帰れないんだ。特に若いアルビノは
街でお金と引換に売られたりするんだ。」
『そんな…!酷いわ…』
「だから…A、絶対に狩人や人間に見つかるんじゃないよ。」
まだ12歳だった私にとって。
それはとっても辛く恐ろしい現実だった。
暫くして、外に出てみると、
赤い液体が近くの芝に飛び跳ねていた。
『ひっ…!!』
誰かが撃たれたみたい…
それなのに、撃たれた人は居ない。
『…そん…な、』
それから数日後。
ママのお友達が行方不明となったことが分かった。
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帰蝶(プロフ) - はじめまして!!!コメント失礼します!!!私はこういうお話が大好きなので読んでいてホントに楽しいです!!!更新を楽しみに待ってます!!!これからも頑張ってください♪応援しています!!! (2018年2月26日 22時) (レス) id: 07fa8ea693 (このIDを非表示/違反報告)
#土筆 - はじめまして!本当に面白いです!!更新頑張ってください!ずっと応援しています! (2016年12月25日 21時) (レス) id: 55722025e8 (このIDを非表示/違反報告)
ライム(プロフ) - 更新待ってました〜♪ 頑張ってください!楽しみにしています! (2016年12月19日 2時) (レス) id: dbfdb68a60 (このIDを非表示/違反報告)
はるち - めっちゃ面白かったんですけど、凄いお話ですね。 (2016年9月20日 14時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)
真歩(プロフ) - ライムさん» 嬉しいです(つω`*)頑張れるコメントありがとうございましたー(^^♪ (2016年9月19日 8時) (レス) id: c18532e2d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真歩 | 作者ホームページ:Twitter @maho_novel_
作成日時:2016年7月13日 15時