工藤家のお隣さんはアノ横浜出身 Part2 (ページ21)

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60話ページ21

目を閉じてからどのくらいだったのだろう。気づけば寝てしまったことを感じ上半身を起こそうと、

起こそうと？

そう思い目を辺りを見渡すとどうやらアジトの自室のようで夢か？とも思ったがそれをかき消すように机の上にメモがあり

【プレゼント選びありがとな。これ礼でやるよ】

と走り書きに見えるがどこか丁寧な字で書いてありその上には小さいビニールに包まれた小袋があった。字的にピンガだと分かり寝ていたのを起こさずここまで運んでくれていたのかと思い感謝しながら彼が置いていったビニールを開けると

男装姿にだとは思うが男女両方にも使えそうなシンプルなデザインのピアスがあり其のデザインが私好みのため目を大きくさせているとそのピアスを包んでいたビニールが先程彼女のピアスを選んだ店の隣にあったメンズアクセサリー専門店の袋だとわかった

少し遅いなとは思ったがここもよっていたとは知らず嬉しく思い穴が空いている耳へと着けた

その後自身のバイクで自宅まで戻りこれから用事もないのでゆっくり過ごしていると

ﾋﾟﾘﾘﾋﾟﾘﾘﾋﾟﾘﾘ

と手に持っていた携帯が着信音を奏で鳴り響き誰からかと着信主を確認すると

《志保》

と書いてあり彼女と話すのは最近少なく見かけたのは組織でライの紹介以来であったため緊張しながら電話に出ると

志「《急に電話ごめんなさい。今空いてますか？》」

と少しどこか大人びたような声で問いかけられたので

『えぇ空いているわ。久しぶりね』

彼女にそう言うと志保ちゃんが

志「《最近あえていないし話もできてなかったから電話かけてしまいました、、》」

と随分可愛いことを言うので少し微笑む程度に笑ってしまいそんな志保ちゃんに

『私も志保ちゃんと話したかったわ。元気にしていた？』

志「《私もお姉ちゃんも元気です。実は──》」

そこから話が色々と弾み電話をし始めてからかれこれ4時間程度経つ。そんな私の部屋の時計が夜の22時を指す音が

ｺﾞｰﾝｺﾞｰﾝｺﾞｰﾝ

と部屋に鳴り響き彼女にもおそらく聞こえたのだろう。彼女が時計を確認すると

志「《！！もう22時なんですね。Aさんと久しぶりに話していたら時間を忘れちゃって、》」

と申し訳なさげに話す彼女に

『全然大丈夫よ。また近いうち会って話しましょうね。もちろん明美も』

と伝えもう遅い時間になってきたので志保ちゃんとの電話を切った