工藤家のお隣さんはアノ横浜出身 Part2 (ページ16)

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55話ページ16

私は現在進行形でこれほどまでに億劫に感じた任務は無い

その理由は今私、いや男装をしている私の肩に馴れ馴れしく腕を肩に回し酒臭い息を私に吹きかけている男の相手をしているからだ

こうなるにあたった経緯を今日の朝から遡ると

朝いつも通りの時間に起き任務の内容を知らされていない為1度組織のアジトへいつも通りの男装をし向かうとそこには先日電話をかけてきたピンガと思われる男性とバーボン、そして今し方この部屋に入った私の3人がいる

『(この2人も今日任務なのか)』

そう思い部屋にあるソファーに座り足を組むと背後の少し離れたところにいたピンガが私に話しかけ

ピ「、、、昨日テメェに用事があってテメェに電話をかけたが知らねぇ女に繋がった。その後切ったがなぜ折り返しをしなかった」

と聞かれたので

『？電話？あぁ。昨日知人と食事をしていて席を外した時に出てしまったんだろう。電話があったことを聞いていなかったから折り返せなかった。すまないな』

と事前に考えた言い訳を使い彼に言った。そうするとピンガは

ピ「知人、なぁ。まあいい、今日は俺とお前、そしてそこのバーボンで任務だ」

『3人か？えらく面倒な任務なのか』

と今まで3人で組んだことなどなかったためどんな任務なのだろうと心してピンガの次の言葉を待ったが任務の内容を話し始めたのは座っているソファーの隣に歩んできたバーボンであった

バ「任務の内容はこうですよ。本日開催されるパーティの主催者が元々僕達組織の仲間でしたが最近他の組織に組織の情報を流しお金を貰っているそうでその主催者がどこの組織に情報を売っているか吐かせて始末するそうです」

とバーボンが簡単に説明してくれた。私は勝手に男3人での任務のためそのパーティの主催者を誘拐し拷問、そして始末という流れだと思い

『じゃあ誰がその主催者を連れてくるんだ？』

と彼らに聞くとバーボンは困ったような顔をして私やピンガを見た。その後にピンガが

ピ「その主催者がパーティを開催するのはあと1時間。その1時間に連れ去るのは無理だ。警備が固すぎてる」

『じゃあどうやって任務をする』

と何か2人に違和感を感じながら聞くとピンガがニヤリと笑い私に

ピ「その主催者がどうも噂だとゲイ寄りらしいんだよ。しかも中性的なやつが好みだと」

その言葉に私は眉をしかめた。まさかとは思うがと思いバーボンとピンガに

『まさか俺たちの誰かがゲイに偽り近づくんじゃないだろうな』