工藤家のお隣さんはアノ横浜出身 Part2 (ページ12)

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52話ページ12

八「Aさんがこちらに帰ってくることは少ないですし俺も本日Aさんが帰ってこられると聞いて休暇を取ったので良ければと思い」

そういった彼の目線は表情こそ変わらないものの視線がだんだん下がっていくのを見てツンデレだなと思いながら八雲に何時頃とかどこに行くの？とか聞き

『八雲。あなたも時間まで少しお茶しましょうよ。紅茶でいい？』

そう八雲に座らせて紅茶を用意していると新たに来客が来て入るよう促すと

尾「失礼するぞ。おや、八雲もおったか」

と言い麗しい着物で口を隠しながら目を細め八雲を見るその姿さえ絵になってしまうのはポートマフィア五大幹部の1人である尾崎紅葉だ

『！姐さん！お久しぶりですね』

と彼女に言うとこちらも私が休みなのを聞いてかお茶をしようとお茶菓子を持ってきてくれたのだ

尾「しかし八雲もおるとなるとわっちは邪魔者だったかえ？」

と言うと私が返答する前に八雲が

八「いえ。尾崎幹部と井伏参謀のお二人とお茶をできるなんてとても恐れ多いです。」

そう姐さんにいった。噂だと一番に慕っているのは私らしいが2番目は姐さんだとか何とか。本当かどうか知らないがこの対応通りそうなのだろう

そんなことを思いながら彼らとお茶をして昼時になったのを確認すると姐さんが

尾「わっちはこれから任務ゆえお暇するがまた伝えるのだぞ。A」

『えぇ。来てくれてありがとうございます姐さん』

そう会話をし姐さんを部屋の外まで見送ると八雲に

『そろそろ時間だし外に出ようか。何で行くのかしら？』

そう彼に告げると彼の車かまたは私、部下が送り迎えのどれかだろうと思っていた私の予想を遥かに裏切るような返答がきた

八「俺が運転するのでたまには俺の後ろ乗りませんか？前にくださったAさんのバイクです｣

私が２、３年ほど前に乗っていたVFR800fを東京の方へ行く時に譲ったのだ。その時は確か彼が乗れなくて笑った記憶があったのだがもう乗れるようになったのだろう

『あら、いいわね。でも事故らないでちょうだいね？』

そう薄く笑いながら彼の座っている肩をつつくと

八「俺も大事な人を乗せて事故る訳には行きませんので」

と私の茶色の髪を1束持ち口付けをした

『いつからあんなことを覚えたのかしら？』

そう言いながら私たちは八雲のバイクがある地下まで歩いていくと

八「貴方がこちらにいなかった数年で俺も変わったんですよ」

と私より遥かに高いその背を見上げた