ヘタリア　短編＆小ネタ集

キスシーンってカメラの角度でどうにかなりませんか？　　　４ ページ12

急いでアーサーの家に向かった私は
久々に走ったせいで家についたころには虫の息になっていた。
運動不足だなこりゃ。こまったもんだ。

まるで他人事のように考えているのは気のせいだと思って欲しい。


呼び鈴を２、３回ならす。
彼が出てくる間に心を落ち着かせようと思い。深く深呼吸。

・・・・・・

いつもならすぐ出てくる彼が２分たっても出てこない
心の準備を無駄にしたアーサーに向かって舌打ちをする
こうなったら怒られるのを覚悟して家に無断で入った。

犯罪だって？気のせいだよ。気のせい。


家でのすごす時間はリビングが一番多いと思ったのでリビングに直行する
ドアが少し開いていたので覗こうとした。
その時


「だから勝手に入ってくんじゃねぇっつってんだろ。クソ髭」


いつもより不機嫌な低い声に驚いた
怒ってる。あきらかに怒っている。


「あの〜・・・アーサー・・・・・？」


「っ！A！！！？」


予想外の人物の来訪に驚いたのだろう
アーサーは座っていたソファーかた飛び上がってこちらを見る。

とりあえず本題に入ることにしよう


「アーサー。ドラマのことなんだけど・・」


「・・・・その話はもうやめろって言っただろ。」


さっきから目を合わせてもくれない。
嫌われた？まさか。そんなこと、ありえるわけ・・・・
嫌な想像ばかりしてしまう。いつも自分はそんなことばっかだ。


「違うの！ちゃんと聞いて！！ドラマのキスシーンなんかしてないの！！」


「・・・・・・は？」


驚いてこちらを見るアーサー
やっと。目を合わせてくれた。


「アルフレッドさんがね。キスしないように監督に頼んでくれたみたいで」


「そうか。・・・・よかった。」


いつも素直じゃない彼に素直に返されると恥ずかしくなる
顔が真っ赤になって。安心していろんな気持ちがこみ上げてきて
ついには泣いてしまった。

アーサーは突然泣き出した私に焦っている
嬉しい思いを彼に伝えてあげようと
アーサーに抱きついてキスをしてあげた。


＊

＊

＊

＊

＊

自慢じゃないが、Aはかわいいんだ。

だから。自慢じゃないぞ。


抱きついて自分からキスをする彼女があまりにもかわいいので
その気になって始めようとしたら。ここでは嫌だといったので
抱き上げて寝室へ向かった。


ほんとにAはかわいいんだぞ！
世界一な！！！

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