95 ページ45
臣「お、アレ…」
臣さんが見つけたのはワインの試飲コーナー。へぇ。こんなのもあるんだ
臣「お前ワイン飲める？」
「いやぁ……」
臣「こういうのも味知ってナンボだぞ？仮にも料理人ならな」
「うっ……」
臣「適当に選んで飲んでみ。勉強勉強」
「はい…」
えーっと……『キャンティ クラッシコ』？イタリアトスカーナ、熟したベリー、フルーティーな余韻が残る……飲みやすいのかな？これにしてみよ
店員さんに試飲をお願いして、グラスを受け取り香りを嗅ぐ。うん。やっぱ匂いは良いんだけど……やっぱ癖があるから飲みづらい
赤ワイン自体、普段こういうの飲み慣れてない人からすると飲めないよね。隣を見てみると店員さんと話しながらワインを楽しむ臣さん……とその様子をうっとりと眺める女性が数人…
てか、めっちゃワイン似合ってる！！！
臣「んだよ？もういいのか？」
「あ、はい」
臣「お子ちゃまが赤ワインなんて飲んで良さがわかるわけねーだろ。ほら、これ飲んでみ」
「『ソーテルヌ』？」
臣「世界3大に入る甘口の白ワインだよ。これならお前でも飲めるだろ」
「………なんとか飲めます」
臣「そうか。一歩前進したな」
ふと、臣さんの手が伸びてきて私の頭に優しく触れる。あれ？撫でられてるの？
臣「後輩としての成長を褒めてんだよ。勘違いすんなよ？」
「勘違いって何をですか！！」
臣「ふはっ。笑
ほら、次行くぞ」
今の行動を気にも止めてない臣さんの背中を見ながら少し頬に熱を感じるのはきっとワインのアルコールが強かったせいだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 128人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ポム(プロフ) - ことりさん コメントありがとうございます！頑張ります(^^) (2017年8月8日 16時) (
レス) id: 3399cdc5db (このIDを非表示/違反報告)
ことり(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2017年8月8日 4時) (レス) id: 04deefb878 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ポム | 作成日時：2017年7月29日 1時
