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理解不能の鈍感ライフ ページ47
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「ん？智くんの携帯、鳴ってない？」
「あれ？ホントだ。げっ、また合コンの誘いかよ。行かねえって言ってるのに。」
「一回ぐらい行ってみれば？」
「無理矢理連れてかれたことあって、クソつまんなかったからいい。」
「はは、まあ、居心地よくないよね。」
「翔くんもあんの！？」
「一回だけよ？それも貴方と同じ無理矢理だし埋め合わせだよ？そんなん誰でもいいじゃんね？」
「うわ、かわいそう…。」
「同情しないでー。」
んふふ、こんなことでさえも翔くんとなら
笑っていられる
この関係が心地いい
ずっとこのままでいいよ
時間が止まればいい
「ね、久しぶりにカラオケ行かない？」
「おっ、いいね！行こ行こ！」
「やった！楽しみ〜！智くんもいっぱい歌ってね！」
翔くんが満面の笑みを浮かべ、荷物をまとめてる
「智くん、早く早く！」
そう言って振り返った顔がキラキラしてて
こんなことでウキウキしちゃう翔くんが
かわいいなって思っ……
てないよ！思ってない！
うん、そんな訳ないってねぇ？
「よし、今日はいっぱい歌ってやる！」
彼女のことも
翔くんが綺麗だとか、かわいいって思ったことも
すべてなかったことに
忘れられるようにと願ってね
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作者名：虹 | 作成日時：2018年2月7日 20時
