呼吸をしろと言われても、息はしてるよ（ドヤ【鬼滅の刃】

一話『石につまずいただけなのに』 ページ1

あの時は別にながらしながら歩いてたわけでも、土砂降りの中走っていたわけでもなく、普通に歩いていたはずなのに……大して大きくもない石につまずいて地面と顔面kissを致すところだった。


しかしそんなことはなく、衝動的に瞑った目を恐る恐る開けると先ほどと幾分か違くなった地面が真下にあって。


俺はただ下を俯いていただけであった。


なんじゃそりゃとなりながらも、転ばなかったことに内心ホッと胸を撫で下ろす。


転んだら痛い。


それは共通認識だからだ。


でも、そんなことは今はどうでもいいのかもしれない。


何故だか人気はなかったとしてもそこまで田舎な場所を歩いてわけでもないはずなのに、そこには辺り一面畑が広がっていた。


のどか〜とか辺りをキョロキョロするが、やはりおかしい。


あまり情景を気にしないで歩いていたけど、こんな風景ではなかった。


じゃあ、何故ここに俺は？となる。


畑があるのに人気のない薄気味の悪い空気が肌を撫でる。


誰かいるなら話を聞きたい。


のに、ここに居たくないという気持ちがまさって近くの山の中に足を踏み入れた。


さて、家とか帰れるのかな？


今の俺の状況、ただの誘拐より恐ろしいんだけど……

二話『山にはダニがいるらしいから長居はやだな』→

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