番外編 ページ7
-Aside-
あの日から数日経った今、
家の近くの海に来ている。
普通の服で砂浜に立っている私はおかしいだろう。
だんだんと海に近づき、
進んでいく。
足がつかなくなっても、
泳いだりしない。
すべてはもう一度
駿佑に会うため。
水中に顔が入り、
息も苦しくなった頃。
このままいけば、
死ねる。
そう思ったのに。
大きな波がきて、
私は砂浜に戻された。
天国で、
駿佑が私のしようとしたことを阻止しようとしたのか。
なら私は、
素直に生きるべきだ。と
家に帰った。
駿佑の手紙を握りしめて。
家についた直後、
ネックレスがないことに気づいた。
とりに行かないと。
急いでいたゆえに、
信号なんて気にしていない私がバカだった。
ﾌﾟｰｰｰｰｰ
車のクラクションの音が頭に響く。
せっかく駿佑が助けてくれたのに____
＊＊＊＊＊＊
母「A！」
「A？」
母「Aが死ぬかと思って心配したのよ。
生きててよかったわ、」
「あの、Aって誰ですか？あなたも誰ですか？」
母「…！え、えっとね、私はあなたのお母さんよ、
Aっていうのは、あなたの名前よ！」
「私の、名前？お母、さん？」
医「Aさん、体調はどうですかー？」
「体がだるいです。お聞きしたいのですが、
なぜ私がここにいるのでしょうか。」
医「記憶喪失の可能性があるね、君は、事故にあったんだよ
でも、奇跡的に助かったんだ。」
「記憶、喪失、ですか…」
医「うん、」
「なにか、私、忘れてはいけないものがあった気がするんです。
絶対に忘れちゃダメなものが。」
医「そうかそうか、あれを持ってきてくれ。」
看「わかりました」
お医者さんが看護師さんにアレを持ってくるように指示した。
医「これがなにかわかるかい？」
「え、っと、」
頭がズキズキと痛くなり、
なぜか涙がポロポロと落ちてくる。
私は知っているはずなのに、
顔も声も思い出せない。
誰だったっけ。
医「事故が起きた時。君が大切そうに抱えて倒れていたんだ。」
そう、大事なものだったんだ。
大事なものだったのに。
「えっと、誰、でしたっけ。」
“道枝駿佑”
彼のことを思い出せない。
こんなにも涙が溢れているのに。
なんで私は君のことがわからないんだ。
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檸檬の妹(プロフ) - 紫杏さん» こっちにもコメントありがとうございます！とても嬉しい限りです…これからもどうぞよろしくお願いします！ (2023年1月5日 15時) (
レス) id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫杏 - この作品のタイトルがまずよくて内容もめちゃくちゃいいなんてもう感動のかたまりですよどうしたらこのような物語がかけるのですか？私は涙もろいのでお話書くだけで泣いてしまいそうなんですけどね笑これからも頑張ってください！ (2023年1月5日 15時) (レス) @page8 id: bd65b83546 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬の妹(プロフ) - 恭乃‐ゆきの‐さん» ありがとうございます！文才なんてないに等しいですよw (2022年12月26日 23時) (レス) id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
恭乃‐ゆきの‐ - 檸檬の妹さん» 読みました……！！文才分けて欲しいくらいめちゃくちゃ感動です……笑 (2022年12月26日 15時) (レス) id: 5f11c3dd67 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬の妹(プロフ) - ありがとうございます！https://uranai.nosv.org/u.php/novel/nananiihat2/ こちらもよければ見てください！コメントありがとうございます！ (2022年12月26日 14時) (レス) id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
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