#2 ページ2
ー夜ー
彼の友達のみんなが、
別れを告げに
関西空港まで駆けつける。
飛行機を使って、
ここから東京までひとっ飛び。
みんなが口々に
感謝の言葉などを告げる。
その中私は、
彼の顔を見ることしか出来なかった。
最終便、
君は乗る。
私を置いてけぼりにして。
行かないで。
ゆっくりと地面がずれていく。
泣いちゃダメ。
泣いちゃダメ。
でもほんとは言いたいよ。
行かないで
飛行機に乗り、
入っていく時、
私の方を振り向き、
彼は大きな声でこう言った。
道「Aー！幸せになれよー！」
その言葉で、
我慢していた涙がドッと溢れた。
「バカッ…」
なんで最後まで諦めさせてくれないの。
憎まれ口叩いて、
嫌いになったほうがマシだったのに。
一瞬だけ、
彼は戻ってきて、
私を抱きしめた。
耳元で、
「俺のこと、忘れんなよ。」
そう呟いて。
気づいた頃には、
彼は飛行機に乗って、
もう顔が見えないところにいた。
「忘れられるわけないでしょっ…」
こんな最後にされたら、
忘れられるわけない。
その日は、
ずっと泣いた。
目が腫れるのも気にせず、
泣きじゃくった。
もう会えない。
そんな気がしてしまったから。
彼との思い出がつまった
写真、ビデオ、何もかもを見返して、
彼はもういないんだと絶望する。
忘れちゃダメ。
忘れたらダメだから。
ずっとずっと覚えとかないとダメなことだから。
辛くても、
写真などを見返した。
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檸檬の妹(プロフ) - 紫杏さん» こっちにもコメントありがとうございます！とても嬉しい限りです…これからもどうぞよろしくお願いします！ (2023年1月5日 15時) (
レス) id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
紫杏 - この作品のタイトルがまずよくて内容もめちゃくちゃいいなんてもう感動のかたまりですよどうしたらこのような物語がかけるのですか？私は涙もろいのでお話書くだけで泣いてしまいそうなんですけどね笑これからも頑張ってください！ (2023年1月5日 15時) (レス) @page8 id: bd65b83546 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬の妹(プロフ) - 恭乃‐ゆきの‐さん» ありがとうございます！文才なんてないに等しいですよw (2022年12月26日 23時) (レス) id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
恭乃‐ゆきの‐ - 檸檬の妹さん» 読みました……！！文才分けて欲しいくらいめちゃくちゃ感動です……笑 (2022年12月26日 15時) (レス) id: 5f11c3dd67 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬の妹(プロフ) - ありがとうございます！https://uranai.nosv.org/u.php/novel/nananiihat2/ こちらもよければ見てください！コメントありがとうございます！ (2022年12月26日 14時) (レス) id: 1fb600e1a2 (このIDを非表示/違反報告)
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