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『天使さまー』


そう呼びかけると、ユンギはあからさまに嫌な顔をした。


「おまえ、その呼び方知ってんの?」


『昨日ここら辺にいるの見られて、教えられた』


「あー、」


『ほんとに天使さまなの?』


「そんなん、あいつらが勝手に言ってるだけ。

俺はちゃんと人間だよ」


『だよね。よかった。』



本人に確かめるのが早い

そう思って、彼女の忠告を無視して今日もやってきた。



「もう10年くらいかな。天使さまとか急に言われて、それからここに閉じ込めれてる」


『え、誰に、』


「親に」



言葉を失った

親なら、自分が産んだ子が人間で、普通の子だって1番わかってるだろうに、その子を閉じ込めとくなんて




『今、何歳なの』


「うーん、多分、19歳」


『え、年上じゃん』


「あー別に敬語とかいらねぇから」



昨日彼が言ってた閉じ込められてるから、って言うのは嘘じゃなかった


じゃあユンギは、9歳の時から、小学生のまだ純粋な頃から、ここにいて、ずっと1人で過ごしているのだろうか


『ほんと、意味わかんない、』


「だよな、俺も」



思わず溢れた言葉に、ユンギが同調した


『私、ここに来ていいの?』


「俺が言ったんだから、天使さまの言うことは絶対だろ?」


この前のような、にやりというような笑みを浮かべて、ユンギは言った


『こんな時だけ、』


「いいから、中入る?」


『は?そんなんバレたら殺されるよ私』


「大丈夫。家の中誰もいないし、ここ通る人もいねぇから」


『親御さんとか帰ってきたりしない?』


「あいつら、土日にしか帰ってこないから。」



押しに弱い私はユンギに言われるがまま、塀を越えて、窓から部屋の中に入った

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Yellow8938(プロフ) - 朝早くからすみませんいつも楽しくお話拝見させて頂いてますTwitterフォローさせて下さい宜しくお願いします (2022年1月11日 6時) (レス) @page33 id: 33b6e6a7a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綺夢 | 作者ホームページ:https://twitter.com/ki5tm9?s=21  
作成日時:2021年11月19日 1時

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