07 ページ7
『天使さまー』
そう呼びかけると、ユンギはあからさまに嫌な顔をした。
「おまえ、その呼び方知ってんの?」
『昨日ここら辺にいるの見られて、教えられた』
「あー、」
『ほんとに天使さまなの?』
「そんなん、あいつらが勝手に言ってるだけ。
俺はちゃんと人間だよ」
『だよね。よかった。』
本人に確かめるのが早い
そう思って、彼女の忠告を無視して今日もやってきた。
「もう10年くらいかな。天使さまとか急に言われて、それからここに閉じ込めれてる」
『え、誰に、』
「親に」
言葉を失った
親なら、自分が産んだ子が人間で、普通の子だって1番わかってるだろうに、その子を閉じ込めとくなんて
『今、何歳なの』
「うーん、多分、19歳」
『え、年上じゃん』
「あー別に敬語とかいらねぇから」
昨日彼が言ってた閉じ込められてるから、って言うのは嘘じゃなかった
じゃあユンギは、9歳の時から、小学生のまだ純粋な頃から、ここにいて、ずっと1人で過ごしているのだろうか
『ほんと、意味わかんない、』
「だよな、俺も」
思わず溢れた言葉に、ユンギが同調した
『私、ここに来ていいの?』
「俺が言ったんだから、天使さまの言うことは絶対だろ?」
この前のような、にやりというような笑みを浮かべて、ユンギは言った
『こんな時だけ、』
「いいから、中入る?」
『は?そんなんバレたら殺されるよ私』
「大丈夫。家の中誰もいないし、ここ通る人もいねぇから」
『親御さんとか帰ってきたりしない?』
「あいつら、土日にしか帰ってこないから。」
押しに弱い私はユンギに言われるがまま、塀を越えて、窓から部屋の中に入った
571人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Yellow8938(プロフ) - 朝早くからすみませんいつも楽しくお話拝見させて頂いてますTwitterフォローさせて下さい宜しくお願いします (2022年1月11日 6時) (レス) @page33 id: 33b6e6a7a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:綺夢 | 作者ホームページ:https://twitter.com/ki5tm9?s=21
作成日時:2021年11月19日 1時