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「ねえ」


その言葉と共に下駄箱でテヒョンに腕を掴まれたのは、それから何日後だっただろうか、いや、1週間はすぎていただろうか

何も考えられなくて、時間が過ぎていくのがあっという間である


夜、寝ようとしても寝れない、

お腹も空かない、


ユンギがどうしているか、そればかりが頭の中を支配していた



そんな状態だから、『なに?』と聞くのすら面倒で、ただ振り返った


「ちょっと、話あるから来て」


テヒョンがどんな顔をしているのかも見れないうちに、そう引っ張られる

抵抗する力も起きず、黙ってついていく









連れてこられたのは、いつかのカフェだった


あの日と同じ席、

目の前にはコーヒー、テヒョンはミックスジュース、それもあの日と同じだった



「なにかあったの?」


飲み物が運ばれてくるや否や、テヒョンは間髪入れずに私に聞いた


『いや、なんでも

「ないはずがないでしょ、そんなやつれてるのに」


テヒョンはミックスジュースに手をつけた








「ねえ、僕言ったよね。


  "何かあったら助けてあげる"って」


その大きな目に捉えられる


「相談に乗るのも、助けるうちだよ」




テヒョンはおそらく全て分かってそうしていた




この間、聞いてしまったのだ


「天使さまの家の門が閉まってるらしいよ」

そう噂する女の子たちの声を


それほど、天使さまが重要な存在ということでもある








「Aは、どうするつもりなの?」


『どうって、、そんなこと、』


どうもしようがない、会う術も私たちにはないのだから



煮え切らない私を見て、テヒョンはため息を一つこぼした


「ねえ、A、前に僕が言ったこと覚えてる?



Aと僕は似てるって。諦めが悪いって言ったこと」


『うん』


「ここで、諦めるの?」


何も言えない私は、下を向いた









.









「ひとつ、教えてあげる。



一緒になるためには、多少の犠牲が必要だよ。


それを2人が乗り越えられるか、だよ。」







そう言ったテヒョンの声色は、生ぬるくて、冷たかった

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Yellow8938(プロフ) - 朝早くからすみませんいつも楽しくお話拝見させて頂いてますTwitterフォローさせて下さい宜しくお願いします (2022年1月11日 6時) (レス) @page33 id: 33b6e6a7a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綺夢 | 作者ホームページ:https://twitter.com/ki5tm9?s=21  
作成日時:2021年11月19日 1時

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