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『別にそこそこいいところには行けるよ』
反抗したのは、生まれて初めてかもしれない。
こんなことで?そう思われるような些細なことだけれど、それすら初めてしたのだ
そんな私を嘲笑うかのように彼女はわざとらしく声を漏らした
「特別な才能もないのに、いい大学にもいけないなんて。」
「そんな出来の悪い娘、要らないわ」
笑いたいのは私の方だった
何言ってんだって、
そんな親、私だって要らないって、
言ってやりたくても、無理だった
自分が産んだ娘よりも、顔も知らない人たちの世間体のことしか考えてないのかって。
「ならもう働いて、自分で生きていって。うちには要らないんだから」
ガチャン_
それだけ言い残すと、大きな音を立てて自分の部屋へと入って行った
分かっていた、それに期待だってしていなかったはずなのに、
やっぱり、親子なんてそんなものか
なんだか失望したような気分だった
1人残されたダイニングのテーブルには、規則正しく四つの椅子が並んである。
だけれど、最後にみんなで座ったのがいつなのかすら、私には思い出せなかった。
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Yellow8938(プロフ) - 朝早くからすみませんいつも楽しくお話拝見させて頂いてますTwitterフォローさせて下さい宜しくお願いします (2022年1月11日 6時) (レス) @page33 id: 33b6e6a7a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綺夢 | 作者ホームページ:https://twitter.com/ki5tm9?s=21
作成日時:2021年11月19日 1時