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それから、通常授業が始まった。
やっぱりたまに洋平はさきちゃんのことを��さき��と呼ぶ。
それ自体に何か意味があるわけではなくて、なんか、もっと……
よ「A、次移動教室やで〜」
ぼんやりと黒板を見つめていたら、いつのまにか授業は終わっていた。
『え、わ、わ。まって、教科書！』
よ「先行くよ笑 ともたかいこー」
と「はいよー」
いつもの間にか仲良くなったのか、二人は。
二人が出て行ってしまっても、さきちゃんは待っててくれる。
『あーさきちゃんも行ってていいよ！』
さき「んーーじゃあゆっくり歩いて待ってるね」
優しいなぁさきちゃん。
いじめられてた、なんて、嘘だよ。
やっと教科書を見つけて、三人を追いかけようと廊下に出ると
��さき、また洋平に媚び売ってんじゃん��
��懲りないね〜本当に…洋平が優しいからって…��
廊下に集まってヒソヒソと話してるつもりだろうが、私の耳にははっきりと聞こえた。
ああ、嘘なんかじゃない。
この子たちがいじめてた本人たちなのかどうか、そんなことはわからないけど。
たしかにあったのだ、いじめは。
そしてその理由は、
洋平なんだ……
誰が聞いてもわかることだ。
それからの授業は全くに耳に入らず
上の空のまま、放課後になる。
よ「今日部長会議でしょ？行くよ」
『へ…？ああ…うん』
そうか、今日は生徒会と各部の部長で会議か…
どしたー？と笑いながら教室を出て行く洋平を後ろからトボトボと追いかける。
さき「洋平くん…」
もう教室を出るというところでさきちゃんに声をかけられて振り向いた。
その顔は不安そうな、泣きそうな…
よ「……………ごめん、A、先行ってて」
『え？』
よ「ごめん…。さき、行こう」
二人はまた私を置いて出て行ってしまった。
ぽかーん…
その効果音が一番あうのは今しかない。
と「A、行こう？」
ともたかに声をかけられてやっと動く。
ああ、なんだっていうんだ。
付き合ってるの？なんて
怖くて聞けなかった。
私のこの2年間が
全て砂のように崩れてしまうから。
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なぁ(プロフ) - ノアさん» ノアさんこんな古い作品を読んでいただいてありがとうございます…自分の中でかなり挑戦した話なので、そう言って頂けて嬉しいです… (2020年3月15日 23時) (
レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)
ノア - これ……………………繋がってたんですね……ｳﾜｧ………………やられました、脱帽です、ありがとうございました。あなたの言葉の選び方、比喩、情景、全て大好きです。 (2020年3月15日 20時) (レス) id: 482604c455 (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - あああさん» 最後は本当に納得のいく作品を書きたくて、ゆっくり書いてしまっておりますが、どうか引退まで気長にお待ちください！本当にありがとうございます！！ (2019年5月3日 16時) (レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - あああさん» 初めて書かれる感想が私の小説であることを嬉しく思います泣 しかもこんなにたくさん…！！本当に嬉しいです！私の小説は私の経験2%くらい配合されておりまして、人生で印象に残ったシーンが度々出てきたりして、私の思い入れも強い作品が多いです！ (2019年5月3日 16時) (レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)
あああ(プロフ) - 本当にありがとうございました。少しでもこの感情が伝わっていれば、、幸いです。また、こちらに戻ってくる日があれば楽しみにお待ちしております。では。(長文失礼致しました) (2019年4月29日 12時) (レス) id: 1b690e4942 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぁ | 作成日時：2018年12月22日 5時
