【鬼滅の刃】囚われ柱【男主】

霞の間 ページ8

[霞]視点



僕にはずっと憧れの人がいる



その人はいつも、僕の部屋から見えるお茶屋さんに現れる



子どもの頃からずっと、決まった時間に





初めて話したのは、僕がこの店に来てから初めてのお休みをもらったとき



僕はその人に会うため、お茶屋へ行った



そしたらやっぱりその人はいて



僕は勇気を出して話しかけてみた。



？「.......ぁ、.......お、美味しいですか？そのお団子。」



気になっていた人を目の前にして自分は自らが思っていたより緊張していたようだった



僕にとっては、精一杯の一言だったのに



貴「？？美味いよ？お前も食う？」



なんて



さらっと言うから



？「いいんですか？頂きたいです。」



ますますかっこいいなって



貴「美味いだろ？」



？「っ、うん、！美味しい。」



食べさせてもらったお団子だって



いつもより何倍も美味しかった



貴「お前名前は？」



？「ないよ。」









？「まだ大人じゃないから。」









貴「じゃあ、俺が名前考えてやるよ。」









そんなの嬉しすぎて









貴「じゃあ無一郎は？」





貴「無限の無。無限に幸せが訪れますように。ってな！」








貴「どうだ？気に入ったか？」






気に入らないわけない






好きな人がせっかく考えてくれた名前







霞「嬉しい、ありがとう。」









産「出ておいで、無一郎。」






貴方は覚えてますか





僕に会ったこと





僕と話したこと





僕に名前をくれたこと









あの時、名前をくれた貴方へ









僕は今度は








貴方の名前が知りたい

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