STORY TWENTYTHREE （吹雪SIDE） ページ28
A「はぁ、はぁ…」
「大丈夫？」
A「ああ、この位…」
あれから何回かチャレンジしてるけど、あれはまぐれだったのかな、と思うぐらい、全く入らなくなっちゃって…
どうしてだろうね…Aちゃんに実力がない訳ではないと思うんだけど…
でも、こうしてAちゃんと一緒に練習できて一緒に喋れて、僕って凄い幸せ者だね
「そろそろ休まない？もうすぐ全体練習だし、体力残しとかないと」
A「そうだな」
「ほら、つかまって？」
A「ああ、悪い」
そう言って、Aちゃんは僕の肩をもって歩き始めた。
…Aちゃんに触れてるって言うのが凄く嬉しいな♪
疲れきった顔もとても素敵だよ？
そっと、Aちゃんの長い髪を触ってみる。
汗をかいているはずなのに、Aちゃんの髪はさらさらしていて、ゆっくり指を通してみると、全然引っかからなくて
耳元で聞こえる荒い息も少し甘い匂いがして
横顔は鼻が少し高くて、長いまつ毛が全てを飾っているように整っていて、何となく日本人離れしていてエレガントで
ああ、僕は、君の全てが好きなんだ…
……Aちゃん…
早く、気付いて……
僕の気持ちに…
緑川君が大事なのは分かるけど、緑川君だけじゃなくて、僕も見て？
君が良いと言うなら、必ず幸せにするから…
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作者名：猫宇凪 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/naginagi
作成日時：2014年1月8日 21時
