7号車4番ドアの貴方（紫）１

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私の声が朝の教室に響いた



いつもあんまり騒いだりしないから


余計みんなからの視線が痛い









「あ、あの、
いや、だってさ、







ゆかりの元彼、あそこの高校の男子だったじゃんっ






だから、なんていうか、





その、同じ学校で気まずくない？！』









必死にごまかしてみるけど、






『ええ、そうかなあ？？』







女て言うのはこういう時本当な貪欲な生き物だ









「それにさ！



わざわざ隣の男子校の人狙うより、



同じ学校の男子狙った方が絶対良いって！」







『Aがそこまで言うてことは



この学校に好きな人いるわけ？！』






今度は目をキラキラさせながら聞いてくる







めんどくさいことになったな…



でもいくら友達でも

岸くんとは絶対に関わって欲しくない









だって、今は男子校に通ってるからだけど







普通に女の子がいる環境だったら、







絶対モテてるよ、岸くん









この2人だって、岸くんのこと知っちゃったら







絶対好きになっちゃう









そんな岸くんの魅力は私だけが知っていたい






彼女でもないのに、独占欲の塊だな








でも、だって不安なんだもん







自分に自信がないから…

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