7号車4番ドアの貴方（紫）１

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「平野くーん！


おはよう」








「しょう！

おっはよー！」








「平野先輩…！」









岸くんのことで浮かれてて完全に忘れてた






平野は学年、男女問わず凄い人気者だという事を









平野の周りにはいつも人だかり









だから、極力平野とは関わりたくないのに…









平野が一人一人と絡んでるのを置いていって








結局、1人で教室にはいる









自分の席に着いたと思ったら




今度は仲のいい女友達2人に絡まれる






『Aおはよう！



ねえどういうことよ！！』






「え、なにが？」





『何がって…




とぼけたって、無駄だから！








私たちちゃんと見たんだからね、



Aが朝




隣の男子校の人と歩いてるとこ！！！』









『〇〇高校の男子となんて、どこで知り合ったのよ！』









「2人とも朝からすごい興奮しすぎ」






つとめて、冷静に振る舞う




どこで出会ったとか、何となくあんまりそういう事は







2人には知られたくなかった









するともう1人の友達、ゆかりが




ゆ『ねえ、あの人彼氏？笑』









「な訳ないじゃん！」






岸くんが私の彼氏になってくれるなんて

ある訳ない。









『えぇ、つまんないの〜









あ、でもAの彼氏じゃないってことはさ


うちらに紹介できるでしょ！！』








は、なにそれ









「絶対嫌だ！




岸くんの事、誰にも紹介なんてしないから！！」

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