7号車4番ドアの貴方（紫）１

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学校までの道を歩いてても、


私たちと同じ制服を着た生徒がたくさん



歩いている









そんなの毎日見てる光景なのに




今日は少し優越感を覚えるのは




隣に岸くんがいるから









周りから見たら私たちはどう見えてるんだろう






同じ学校の生徒同士ならまだしも




別々の学校の制服を着てるから、カップルに見えてたりしないかなあ





なんてまた変な妄想を頭の中で繰り広げてしまうのを必死にこらえてると









「あれ？優太じゃね？」



「本当だ！



おーい！ゆうたー！」









少し前を歩いている、岸くんと同じ制服を着た



男子たちがこちらを振り返り叫んでる






岸「あ、勝利と神宮寺だ









おはよー！」







ちょうど私たちが違う道を歩く分岐点だったので





岸「Aさん



じゃあまたね！」



笑顔で私に手を振り、彼の友達の方はそのまま




走って行った








やっぱりイケメンの友達もイケメンなんだなあ




少し距離があったからはっきりとはわからないけど


イケメンオーラが出ていた





そして岸くんはそのままその友達とわちゃわちゃ


しながら歩いていく









岸くんて仲のいい友達の前ではあんな感じなんだ









自分と話しているところしか見たことがなかったので






また新たな岸くんをしれて幸せが増す









岸くんの姿が見えなくなってもその場でずっと




つっ立っていたら









平「わあ！！」








「うわ！


びっくりしたあ




なに、平野」






後ろから大声で肩を掴まれた







なんで頭幸せな気持ちになってるのに






あんたに邪魔されなきゃなんないのよ









平「だってAちゃん校舎の中に入らないで



ずっとその場に立ってると思ったら





思いっきり、にやけ顔なんだもん







平野くん心配しちゃうよ？？」







「え、うそ…」


それは流石に自覚がなくて、手を顔に当てる





平「ふふふ




早く学校入ろ？




遅刻しちゃうよ？」









そう言われて、私も平野の後をついていくように


自分の学校に向かった

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