7号車4番ドアの貴方（紫）１

２０ ページ20

チャイムが鳴り終わる前に、席に戻ると






周りの男子と話していて
いつもの平野に戻っていた




その後のHRでは、



先「もうすぐ夏休みに入るけど


夏休み終わって、二学期になったらすぐ


みんなも知ってるとおり修学旅行だ









そこで、男女数人のグループを今日は作る」








先生が
そう言った途端に




教室が一気に盛り上がる









そっか、そうだよね


修学旅行だもん、そりゃ皆テンション上がっちゃうよね




後ろの席からみんなを見守るように

クラスのみんなを眺めてると

横の席の人が、肩をつんつんしてきた




横の席の人、つまりは平野紫耀





平「ねえねえ、男女のグループだって」




「うんそうだね」




平「Aちゃん、同じグループになろ」



「ええ・・・」



私が微妙な反応をしていたからか、





平「良いじゃん良いじゃん良いじゃん



同じ班になろうよ〜」





今度は駄々をこねてきた



「しつこい」




こんなに平野に冷たく当たってるけど



私、別に平野のこと嫌いではない




ダル絡み激しめだけど、根はいい奴だし






でも・・・


「平野がどうこうじゃなくて、

あんた人気あるからさ





私なんかよりも、平野と同じ班になりたいって思ってくれてる
子たちと組んだ方がよくない？」







それになんか恨まれそうで怖いし

このことは平野には言ってないけど
横にいるこいつが私にしつこく構ってくるから

私と仲の良い子は、平野と同中だったり、
岸くんの学校の生徒と付き合ってたりしてたから
何にもないけど

その他の女子からはあんまりよく思われてないのは事実な訳で。




別のその人たちに好かれたいって訳じゃないけど







学生生活をある程度楽しんで送るためには、
少なからず人間関係は無視できないから・・・

21→←１９

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す