俺の相方は本当にやってない

#9「ピース」 ページ9

ころん目線



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エレベーターが8階に上がるまでが
すごく長く感じた



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早くるぅとくんを助けたくて



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早くなーくん達に話したくて。




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「ころん、大丈夫そうやな」



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ジェルくんの小さい呟きが
耳に入った




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パッとジェルくんの方を見ると
目が合った



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「な、なんや」



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慌て出すジェルくん




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考え事をしてるなーくんは
気づいてないみたい




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こっそりピースしてみたら



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ジェルくんは、はにかんでピースを
返してくれた




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「おいそこなにいちゃついてんねん」



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いつの間にかやり取りを見ていた
なーくんが



「俺も混ぜて〜」と
ジェルくんにピースしてみせた




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「なんなんこれ」






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ジェルくんが
顔をくしゃっとして笑う





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やっぱりすとぷりっていいな。



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このメンバーでよかったな。




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るぅとくん早く帰ってきてほしいな。





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あ、やばいまた泣きそうになってきた。





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僕は服の袖で目をこすって




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まだ開かないエレベーターのドアを
キッとにらんだ。




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大きな敵に向かう勇者のように

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