俺の相方は本当にやってない

#25「証拠」 ページ25

莉犬くんsideに戻ります




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「そうだね。ころちゃんの言う通りだ。
俺らは大丈夫」




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なーくんが涙を服の袖でぬぐって
ニカッと笑った



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息をはーっと吐いて、1呼吸してから
「そうだな」と
さとちゃんが笑う



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「ああ。俺らならいける」
ジェルくんが柔らかい笑顔をうかべる


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俺も


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「お前らとならいける気がする」



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投げ捨てたスマホを
両手で優しく拾い上げた




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真っ黒なスマホが
光に反射して



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俺の顔が映る



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その顔は4年前の俺と全然違った。




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毎日死にたいって思ってた4年前。



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でもすとぷりに入ってからは
そんなこと思う暇もなくて




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いつの間にか4年がたっていた。



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嫌なことも楽しいこともたくさんあったけど
その度、メンバーに



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そして



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リスナーさんに助けられていた。



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なのに俺は一瞬「ネット」を捨てた



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恩を仇で返すようなことをした。



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もう、そんなことはしない。



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リスナーさんが信じられないなら



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信じられる証拠を出せばいい。



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「明日、警察署に行こうよ」

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