ホットミルク【小森隼】 (ページ22)

今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:47,588 hit

21 ページ22

Aside

A「は、隼くん？」

……おかしい。

いつもなら、必ず何かしら話してくれるのに
今日は隼くんじゃないみたい。

隼「え？ど、どーかした？」

A「隼くんまた熱でもある？」

隼くんの顔は、初めて帰った時のように
真っ赤になっていた

隼「熱なんかないよ笑」

A「ほんと？なんか隼くん心配になる笑」

隼くんの

「うっそでぇぇぇぇぇぇぇぇす！！！」

が聞こえてから
美央先輩と希先輩の2人と別れて隼くんと佐野くんと
駅まで歩いた

佐野くんは逆方向だから
今は隼くんと電車に乗ってる

でも、肝心の隼くんは
いつになく無口で真っ赤な顔をして
つり革に掴まってる

……なんか変

夕方のラッシュ時間で混んでいた電車から降りた

隼くんの家が隣の隣だから
必然と帰る道は全く同じになる

隼「あ、あのさ」

A「！？」

隼「いや、びっくりしすぎ笑」

A「いや、ずっと無口でいたから
いきなり話しかけられたらびっくりもするよ！笑」

……はぁ、本当にびっくり

隼「運動会の後に、なんか集まり？みたいなのあるの
知ってる？」

咲ちゃんがなんか言ってた気がするな…

A「なんかあるんだよね、咲ちゃんから聞いた！」

隼「ぼ、僕と行ってくれないかな？なーんて。」

A「え？全然いいよ笑むしろ、よろしくーって笑」

隼「……本当に？」

A「うん」

どことなく、隼くんの目から緊張が抜けた感じがして

真っ赤だった顔もちょっとだけ落ち着いた気がする笑

家の前に着いて

隼「じゃ、また明日」

A「また明日ね～」

家に入ってからの日課。

それは、牛乳を温めて砂糖を入れて飲むこと

コーヒーもいいんだけど

ホットミルクに限るんだよね～

呑気なことを考えながら、また飲み干した