推理 ページ7
「あんたが欲しがってた物はこれやろ?」
ポケットからだす白石。平次兄さんが推理したことを喋ってるのを黙って聞いてる。
「そうやろ?!西条大河さん!いや、武蔵坊弁慶と言ったほうがええかもな」
そう言うと、犯人がしていたお面を取った。その下の顔は、西条大河だった。西の高校生探偵こと、服部平次が理由を話してる最中私は
『(へー、正座をするときに右足を半歩引いて座ったこと)』
それは《半足を引く》と言い、弓をやる人が癖でたまにやってしまう座り方。
『(弓をやっている人についてのことに対しては…うっかり《やまくら》と言いかけたことか。それなら、犯人は分かるな)』
それは女将の山倉さんのことではなく、《矢の枕》。弓を引くときに矢を乗せる左手親指甲の第2関節のこと
『(勉強になるなぁ〜)』
呑気にこう考えてました←
「恐らくあんたはこう言おうとしたんやろ、「そう言えば、矢枕の怪我してはりますよ、千賀鈴さんは。」と。矢枕何て言葉、知ってんのは弓やってるやつしかねぇからな!因みに、竜円さんは弓は素人や!“つる”のことを“げん”言うてたからな!」
そう平次がいうと、西条さんはかんねんしたのか、こう話し始めた。
「俺は、竜円達と町の剣道場にかようてたんや」
話をまとめると、
・義経流という古い流派があることを京都にあるのとを知った
・西条さんは独学で義経流を勉強
・2年前に剣道場をやめて自ら義経流の後継者と、名乗った
「弁慶が義経流か…」
「俺は元々弁慶より義経が好きやった!義経になりたかったんや!そやけど『義経』は頭に取られ、盗賊団で一番に立つ俺は『弁慶』の呼び名をつけられたっちゅう訳や」
「仏像を独り占めしようとしてたのはやはり金の為か?」
「そうや、けど私欲やない!洛中に義経の道場を作るためや!この寺、頭が住職やっててな、廃寺になった後も管理は頭がしとったんや!ほんで義経流の道場として使わせてもろっとた。そやけど3か月前に頭が死んで、寺は壊されることになった。そう道場として使われへんようになるんや!」
そう言う西条に平次兄さんは竜円さんは利用しただけかと聞く。西条は前から仏像の話を竜円さんから聞いており、手紙を山能寺に届けたら相談に来たらしいと。そして毛利小五郎さんに依頼するように仕向けた。
「さぁ、もうお喋りの時間はおしまいや!その水晶玉、渡して貰おうか!」
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作者名:みけにゃん | 作成日時:2017年8月14日 22時