思い出した? ページ6
「自分が何故、剣を使えるか思い出した?」
後ろから声が聞こえた。
『どういう意味なの?…女神』
「思い出せないのね、〇〇といた記憶も」
『女神?』
「ソードのカードが使えるだけじゃあない。貴女自身が覚えてなくても身体は覚えているものなのよAちゃん」
『女神?それって…』
「貴女が覚えてなくても、〇〇は覚えているか」
『誰なのその人は?!』
「それはね・・・_____なのよ」
『えっ…』
女神が消えて、辺りは真っ白になる
___
玉竜寺の話を聞いた後
「だがな工藤…あの話には続きがある」
「急いでるってときにどうしたんだ服部!」
「とある剣道の大会で、優勝した子が一人いたんや…その子はな……俺のもう一人の初恋の人や」
「服部?」
「今、思い出したんや…その子と初恋の人は…多分やけど、同一人物や…と」
「誰なんだ」
「そいつはな………」
ドタッ、服部が倒れる。
「服部!くそっ…」
____
「師範の指示や!予備の刀は弁慶の、弓矢は六角の引き出しにしもとけ!」
ガラッ
「ええと、弁慶の引き出しはと…上からひーふーみー…」
「(六角…弁慶…。女神が言っていた、ソードが使える意味、それは私が昔……でも、何故〇〇って言ったのかな?誰かの事を指すのかな?)」
考えていると、
「立て!」
いきなり腕を引っ張って何すんねん!
「来い!」
その人に言われるまま行く。幸いにカードさん達は取られてないから大丈夫だし、いざとなったら、“サモン”してノエルを呼び出す事は出来る。私は人質だ。刀の音も聴こえる。真剣のようだし…さてと、
『(どうするかね〜。もし、私がこの世界に来た事があるのなら、誰かにあってるはず。それが誰なのか分からない。でも、私は剣術だけは強いと思いたい。ブランクあるけど……これでも、私は____だったのだから!今、思い出した…それにあの人は私の……)』
そして、数時間たった頃。
私は犯人さんによって手を後ろで組んでおり、捕まってました。
「遅いな」
『罠だと思って簡単に来る訳ではありませんよ』
「そうかな?臆病風に吹かれたのかもしれへんぞ?」
『そんな訳…』
入り口から誰かがやって来た。
「あれは…」
私は小さい声で呟く。
深く帽子を被り顔がよく見えない。
でも、分かる…あの人は…
『平次兄さん?!』
よく見ると彼の手には竹刀がある。
彼は左手でキャップを掴みながら話し始めた。
「Aに手ぇ出してねぇやろな!!!」
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作者名:みけにゃん | 作成日時:2017年8月14日 22時