『転生四回目!!次こそ幸せに!!』と、思ってるけど…なかなか幸せになれない私です。 (ページ44)

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出会ったあの日ページ44

「…分かったわ、お引き受けしましょう。
女神」
「ありがとう、名もなき猫さん」

「ただし、その子に私の意思をちゃんと伝える事が出来るようにしておいてくださいよ」

「ふふっ、承知したわ。名もなき猫さん」

その子の名前を聞くと、
女神は“猫の探偵事務所”を後にする。

残していった写真を見ながら…

「貴女がどれだけ出来る人かは知りませんが、まぁ、楽しむことが出来れば…謎さえ解ければ、後は何も要らない」

と、考えていた私だが・・・・

後から思ったのは、その子の兄らしき人が女神の言っていた事件ホイホイであり、謎解きが上手い。そして、その女の子も遠からず巻き込まれていったり、人を助けたりしている。時には謎解きを一緒にする仲に・・・・

最初はただの依頼と考えていたが、依頼ではなく・・・・本当の家族に思えてきた。

一匹猫だった私が・・・・・

本当に心配し、無茶している時は叱り、
出来た時は褒めて、悲しいときは一緒に泣き。

様々な出会いをする事を・・・・・
この時の私は知らないのだ。

女神はただ、この少女の幸せを祈り、
幸せになって欲しい・・・・・

私も思う。

「あの子の元へか・・・」

気が付けば、とあるペットショップにいた。
どうやらあの少女が転生したのだろう…

前に写真で見た子が私を見ていた。私は思わず
声をかけて見た。

〔君の名前は？〕

『Aだよ』

その少女と出会ったその日、私はその子の家族となる。少しの不安と期待を胸にして―――。