No.33 13号 ページ36
「すっげー！ µsjかよ!?」
中に入った途端。視界に入って来たのは、テーマパークのような空間だった。A組の生徒たちも驚いたように、あたりを見渡していた。
(何だ……今の時間は、ヒーロー基礎学だよな？)
そんな疑問が頭をよぎる。
「水難事故・土砂災害・火事・atc……。あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です」
背後から、宇宙服を被ったヒーローが現れた。小柄で、中性的な雰囲気があった。
「その名も……
「µsjだった！」
相澤から聞いていたが、誰が命名したのだろうと切実に気になる。そして他の有名な施設と名前が一致しているらしい。完全に故意にしか思えない。
(……μsj、って本当に何なんだ)
皆が知っているところと外見からして、遊園地であり、さらにかなりな場所なのだろうが、行った事がないので実物がわからない。
Aがくだらないことを考えていると、
「スペースヒーロー『13号』だ！ 災害救助でめざましい活躍をしている紳士的なヒーロー！」
オタクであろう少年が答えた。宇宙服のような動きにくい服装なので、オ一ルマイトなどの武闘派でないのは明らかだった。無論ヒーローにも様々な系統がある。
例えば爆豪の個性「爆破」。あれは完全なる戦闘向きだ。彼の個性はヴィラン退治には効くが、災害などにおいては逆に被害を大きくする。
対して麗日の個性「
このように、ヒーローにも「適材適所」というものがある。一人だけで何でも出来るヒーローは存在しない。
この授業を担当する先生は三人。一人目、13号は恐らく戦闘面においては少し劣っている。二人目、相澤は「抹消」なのだから近接戦闘は当たり前。後もう一人は……。
「わー！ 私好きなの13号！」
麗日が首を振りながら言う。天下の雄英で教鞭を取るほどなのだから、それ程に実力のあるヒーローであることは間違いない。有名なのはよく分かるのだが、これまた音痴気味なAは知らない。
だが、人気は相当なものである。彼女等の態度が、それを物語っている。
生徒達は、楽しそうに話に花を咲かせている。だがAはその輪には入らず、相澤の方に視線を向けていた。
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92Uranium(プロフ) - 流暢じゃなくて悠長だと思うんですが勘違いでしたらすみません (2023年2月24日 16時) (
レス) @page48 id: 30affeabb2 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹(プロフ) - 誠に申し訳ございませんが、検索よけのため、引っかかるキーワードが含まれているコメントは削除させて頂きます。ご理解お願い致します。 (2023年1月18日 22時) (レス) id: 554508b1f5 (このIDを非表示/違反報告)
ﾃﾝﾌﾟﾗさん(プロフ) - No.19の量量は要領でしょうか？ (2023年1月16日 16時) (レス) @page22 id: ac3994717f (このIDを非表示/違反報告)
s(プロフ) - あやうる…？あらゆるですかね (2022年10月10日 3時) (レス) @page37 id: 24c6dcc0b6 (このIDを非表示/違反報告)
ペネロッペ(プロフ) - 学校のiPad……お揃いですね！私は携帯が使いにくくて学校のiPadを…授業中に…… (2022年10月7日 12時) (レス) id: 4e7520e5da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑞樹 | 作成日時：2022年9月20日 21時
