No.4 理由 ページ4
「……別にお前が友達のこと洗脳して操るとは思えないし、私は気にしないよ」
例え個性がどうであれ、Aが心操のことを避けることはしない。心操の反応からして、必要のない時に洗脳したりはしていないだろうし、この世の中、個性だけが全てではないと、Aは思っている。
個性に鵜呑みにされずに、相手の本質を見抜くことが一番大事だと、Aは心得ていた。
「……お前、変な奴だな」
暫く喋っていなかった心操の口から出たのは、その一言だった。
「変、って……私は思ったことを言っただけだよ」
変、とは褒め言葉なんだろうか。微妙なラインだ。そんなに言われても嬉しくなかった。
「でも……ありがとう」
「……何で感謝されんのか分からないけど、どういたしまして」
そう言うと、心操は少し笑った。吹っ切れたような顔をしていた。
(お前は、笑っていたほうが良いな)
笑う心操を見て、何かいいことをしたような気になってきた。やはり、人に感謝されるのは悪いことではないな、と表情が緩む。
『──人を、救う側になれ』
そう優しい友は、言った。
馬鹿のように優しい彼は、命を落とした。
本当は、彼のように良い人がたくさんいると分かっている。
でも、それを認められない自分がいるのだ。
(私も意地が悪いな)
今はもう亡き友の顔を思い出しながらも、Aは空に向かっていう。
(なぁ……織田。私は……)
「人を救えるような人間になれると思うか……？」
「ん？ なんか言ったか」
少し聞こえていたのだろう。心操が不思議そうに聞いてきた。
「いや。何でもない」
はぐらかすと、ちょうど良く予冷のベルが鳴った。
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92Uranium(プロフ) - 流暢じゃなくて悠長だと思うんですが勘違いでしたらすみません (2023年2月24日 16時) (
レス) @page48 id: 30affeabb2 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹(プロフ) - 誠に申し訳ございませんが、検索よけのため、引っかかるキーワードが含まれているコメントは削除させて頂きます。ご理解お願い致します。 (2023年1月18日 22時) (レス) id: 554508b1f5 (このIDを非表示/違反報告)
ﾃﾝﾌﾟﾗさん(プロフ) - No.19の量量は要領でしょうか？ (2023年1月16日 16時) (レス) @page22 id: ac3994717f (このIDを非表示/違反報告)
s(プロフ) - あやうる…？あらゆるですかね (2022年10月10日 3時) (レス) @page37 id: 24c6dcc0b6 (このIDを非表示/違反報告)
ペネロッペ(プロフ) - 学校のiPad……お揃いですね！私は携帯が使いにくくて学校のiPadを…授業中に…… (2022年10月7日 12時) (レス) id: 4e7520e5da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑞樹 | 作成日時：2022年9月20日 21時
