No.24 お昼 ページ27
四時間目の授業が終わり、お昼休憩の時間になった。
Aと心操は、食堂へと足を運んでいた。
「先生あんなに怒んなくても良いのにな」
「まぁ。私にも非はあるが、流石に酷かったな」
何もなかったかのように担任の剣幕を思い出して話す二人。結局、あの後心操とは和解した。
自分らしくもなく取り乱し、挙句の果てには怒られてしまうなど、弛んでいるにも程がある。あんなに感情を表に出したのは生まれてから何回あっただろう。惨めな姿を晒してしまったのは抹消したいのだが、少し自分が変わってきたように思えてきて、ちょっぴり嬉しかった。
浮いた心で、こんな平和な時間でずっと過ごしていたかった、とも思ってしまった。天下泰平。誰も取り残されず、誰もが幸せを感受できる世界観で、織田とも、太宰とも、心操とも出会えたらどれほどよかっただろうか。
(……失いたくないものは必ず失われる、だったか)
──いつ、壊れていってしまう？
「……なぁ心操。今日のことなんだが……」
「忘れられませんが何か」
あわよくばあの時の醜態を忘れてくれないかと思ったAだったが、残念にも心操にはあっさりと断られた。
意地悪そうに見てくる心操に腹が立ちそうになったが、わざと苛ついてはあげなかった。
はぁと溜息を吐き、心機一転何を頼もうか考える。
「金子は何にすんのか」
「……まぁ。別に何でも良い」
「何だそれ」
心操に聞かれたが、言葉を濁し答えた。
マフィアの頃だとまともに食事取っている暇もなく、ゼリーなどの軽食でしか補っていなかった。裏社会は色々と忙しいのである。
そのため、食に対する興味はほぼない。食べれるものなら、それで良い。
「じゃぁ。心操と同じやつにするわ。何が良いのか分からん」
「そう。俺唐揚げ定食にする」
「私もそれで」
唐揚げ定食を受け取ると、空いている席へと座る。流石雄英。各学年十クラス以上あるマンモス高なだけある。座席数は凄く多い。幾ら食堂に人が集中しても、満席になる事はないくらいの多さである。
Aにとっては新鮮なことばかりで、辺りを真新しそうに見渡した。
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92Uranium(プロフ) - 流暢じゃなくて悠長だと思うんですが勘違いでしたらすみません (2023年2月24日 16時) (
レス) @page48 id: 30affeabb2 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹(プロフ) - 誠に申し訳ございませんが、検索よけのため、引っかかるキーワードが含まれているコメントは削除させて頂きます。ご理解お願い致します。 (2023年1月18日 22時) (レス) id: 554508b1f5 (このIDを非表示/違反報告)
ﾃﾝﾌﾟﾗさん(プロフ) - No.19の量量は要領でしょうか？ (2023年1月16日 16時) (レス) @page22 id: ac3994717f (このIDを非表示/違反報告)
s(プロフ) - あやうる…？あらゆるですかね (2022年10月10日 3時) (レス) @page37 id: 24c6dcc0b6 (このIDを非表示/違反報告)
ペネロッペ(プロフ) - 学校のiPad……お揃いですね！私は携帯が使いにくくて学校のiPadを…授業中に…… (2022年10月7日 12時) (レス) id: 4e7520e5da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑞樹 | 作成日時：2022年9月20日 21時
