No.13 第一試合開始 ページ15
少し疲れてしまい、溜めた息を吐き出した。遂に第一試合が始まる。Aはモニターへと視線を移した。
数分後に、オ一ルマイトが開始の合図を宣言する。
「では、Aチーム対Dチームの対戦。始め！」
そう言われるとすぐに、ヒーローチームは建物内へと潜入した。
暫く緑の子達が進んでいると、急に爆豪が出てきた。奇襲だ。
「爆豪スッゲェ、奇襲なんて男らしくねぇ」
近くにいた、いかにも熱血と言う文字が似合う男の子が喋った。
(……確かに男らしくは無いかもしれないが、アイツは今ヴィランなんだから当たり前だろう)
そう言う“折れない”人間が1番面倒臭いのだ。簡単には気絶してくれないから。
「奇襲も戦略、彼らは今実戦の最中なんだぜ」
Aと同じ考えを、オ一ルマイトがいう。流石、ヒーローとその卵では圧倒的な差があるんだと言う事を改めて思った。
Aにとってはヒーロー科の生徒達が未熟にしか見えない。所詮エリート校へ入学した他より多少優秀な子供達。仮にも「ヒーロー候補生」なのだ。
言い草が酷いと周りからすれば感じるだろうが、事実は事実だ。
彼らは
「あぁ‼︎」
緑髪の子が叫びながら、爆豪を投げ飛ばした。ある程度爆豪がする動きを予測している様にも見えた。
攻撃パターンを把握しているのだろう。あの2人はただのクラスメイトと言う関係性ではなさそうだ。
投げ飛ばされたのにムカついたのか、爆豪が緑の子に向かって喋る。
「ムカつくなぁ！」と。
随分と苛立っている様に見えた。その赫い目には、
「アイツ何話してんだ？」
「定点カメラで音声ないと分かんねぇな」
生徒等はそう言うが、Aには理解できる。音声は聞こえないが、大体の口の動きを見れば分かるからだ。これも、マフィアで身につけた技だ。
(それにしても……子供の喧嘩を見ている様だな)
率直な感想としてはそれだ。爆豪も、緑の子も互いに冷静さを欠いているように見える。自分の気持ちだけを優先して爆豪は彼に向かって行っているのだろう。
これが本番だったら、まず2人の命は保障されていない。これ一回限りで「生命」の終わりを迎える。
死生命あり。失った命は元には戻らない。
ふと視線を逸らすと、隣にいる紅白頭が目に入った。
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92Uranium(プロフ) - 流暢じゃなくて悠長だと思うんですが勘違いでしたらすみません (2023年2月24日 16時) (
レス) @page48 id: 30affeabb2 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹(プロフ) - 誠に申し訳ございませんが、検索よけのため、引っかかるキーワードが含まれているコメントは削除させて頂きます。ご理解お願い致します。 (2023年1月18日 22時) (レス) id: 554508b1f5 (このIDを非表示/違反報告)
ﾃﾝﾌﾟﾗさん(プロフ) - No.19の量量は要領でしょうか？ (2023年1月16日 16時) (レス) @page22 id: ac3994717f (このIDを非表示/違反報告)
s(プロフ) - あやうる…？あらゆるですかね (2022年10月10日 3時) (レス) @page37 id: 24c6dcc0b6 (このIDを非表示/違反報告)
ペネロッペ(プロフ) - 学校のiPad……お揃いですね！私は携帯が使いにくくて学校のiPadを…授業中に…… (2022年10月7日 12時) (レス) id: 4e7520e5da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑞樹 | 作成日時：2022年9月20日 21時
