No.12 八百万百 ページ14
「では、ヴィランチームは先に入ってセッティングを。五分後ヒーローチームが潜入でスタートとする。他の皆はモニターで観察するぞ」
オ一ルマイトが授業に関する説明を行った事で、詳細は分からないが大体の形式は読めてきた。
二対二でヒーローとヴィランに分かれ、何らかの条件を満たせば前者の勝利。達せられないまま制限時間を迎えれば後者の勝ち。そういう寸法だろう。
そして気になるチーム分けだが、どうやらさっきのキレていた少年・爆豪と、生真面目そうな飯田、と言う奴がヴィランらしい。
対してヒーローチームはあの緑髪の子と、茶髪の女の子。それについて特に思うことはないが、一つ気がかりな点があった。
(仲悪そうだな……)
それは爆豪。どんな奴にも突っかかっていきそうな印象があったし、緑髪の少年とは一際仲が悪そうだった(爆豪が一方的に嫌っているようにも見えたが)。授業に私情を持ち込み、喧嘩を始めるのではないかという杞憂が胸の中にあった。
「……あの……金子さんですよね？」
爆豪のことを考えていると、近くにいた少女が話しかけてきた。
「そうだけど」
「あの……私、ハ百万百って言います！ もし宜しければ一緒に見ませんか……？」
「いいよ」
話しかけてきたのは八百万という女子生徒だった。他の子もそうだが、いかにも女の子らしいしなやかな体が露見している。筋肉質なAからすると少し羨ましいようにも感じる。
(でも……ちょっとコスチュームが破廉恥ではないか)
Aも潜入などで露出度の高い衣装などを着ることは数回あった。
しかし、もし自分がコスチューム、とやらを頼むとすれば絶対彼女のようなのは頼まない。
男からいやらしい目で見られるからだ。実際、ぶどうのような頭の生徒がチラチラと八百万を見ている。流石に個性上どうしようもなかったのだろうが、幾らなんでも出し過ぎだ。モラル的にもどうなのかと思う。
「あ……私、個性の関係でこのようなコスチュームですの……。でも、これは仕方ないことですので！」
Aが体ばかりを見ていたからか、八百万が弁解してきた。
仕方ないことと言っても、胸がそんなに見えてちゃ……何て事を言えるわけもなく、
「……いや、いいと思うよ。可愛いから」
一応事実を言った。八百万はスタイルも良いし、可愛いので間違いではない。
「あ、ありがとうございます！ そう言われると嬉しいですわ」
「……うん」
Aに褒められたのが想定外だったようで、最初は目をぱちくりと動かしていた八百万だったが、直ぐに頬を赤らめた。なんと返していいか分からないAは、短く返した。
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92Uranium(プロフ) - 流暢じゃなくて悠長だと思うんですが勘違いでしたらすみません (2023年2月24日 16時) (
レス) @page48 id: 30affeabb2 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹(プロフ) - 誠に申し訳ございませんが、検索よけのため、引っかかるキーワードが含まれているコメントは削除させて頂きます。ご理解お願い致します。 (2023年1月18日 22時) (レス) id: 554508b1f5 (このIDを非表示/違反報告)
ﾃﾝﾌﾟﾗさん(プロフ) - No.19の量量は要領でしょうか？ (2023年1月16日 16時) (レス) @page22 id: ac3994717f (このIDを非表示/違反報告)
s(プロフ) - あやうる…？あらゆるですかね (2022年10月10日 3時) (レス) @page37 id: 24c6dcc0b6 (このIDを非表示/違反報告)
ペネロッペ(プロフ) - 学校のiPad……お揃いですね！私は携帯が使いにくくて学校のiPadを…授業中に…… (2022年10月7日 12時) (レス) id: 4e7520e5da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑞樹 | 作成日時：2022年9月20日 21時
