seven_you ページ7
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廉「A、ベッドに運んだら急にキスしてきたやん。
覚えとらんの?」
『 う、そ...... 』
頭が真っ白になる。
まったく、記憶にないよ。
永瀬くんが綺麗な顔で、妖艶に微笑む。
そして、耳元で囁くんだ。
廉「 ......彼氏にも、あんな顔見せとんの?」
その色っぱい声に、
熱を帯びた視線に、
背筋が凍る。
どうすることも出来なくて、
涙が溢れそうで。
『 か、える、...ね。』
小さな声でそう言って、ベットの下に散らかっていた服を着て、永瀬くんの家を飛び出す。
家に帰って、ベッドに倒れ込む。
途端に、我慢していた涙が溢れる。
机の上の写真立てが目に入る。
海人と私の、付き合ったばかりの頃の写真。
海人が好きな気持ちには、嘘なんてない。
なのに、なんでなの。
どうして、こうなってしまったの。
『 かい、とっ......海人っ........』
泣きながら
──────愛しい貴方の名前を呼ぶの。
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作者名:星蘭 | 作成日時:2016年12月31日 20時