『素敵な恋をしよう』 ページ6
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｢何でいるの、来てるなんて聞いてない。｣
私は平野くんの方をパシッと叩く。
｢俺だってバレずに帰るつもりだった。｣
平野くんは私の頬をむにっとつねる。
｢どうするの、明日のニュースこれで埋まるよ…｣
｢どうしようもできないよ、もうやっちゃったもん。我慢できなかった、Aちゃんが苦しんでたんだもん、｣
｢だからって、｣
そう言いかけると、平野くんがギュッと私を抱きしめる。
｢でも、これで堂々と出来る！もう隠れて怯えなくていいんだよ！…って、勝手かな、｣
｢…ううん、かっこいいよ。大好き、｣
本当に私の好きな人は有り得ないくらい奇想天外で。
｢あはは…！Aちゃんだから許してもらえるんだろうな！｣
｢もしかして、これも素敵な恋の計画に入ってた？｣
｢ふふふっ、そうかもね？｣
.
素敵な恋は終わらない。
2人ならどんなことがあろうと全て素敵な結末に出来るから。
1人じゃ乗り越えられない冷たい雨も、2人ならきっと暖かい日が昇る。
恋は決して強いものじゃない。
恋してる私たちよりは。
恋してる私たちが、何よりも強いんだ。
平野くんの歩む道で、誰かに伝えたい想いが増えていく。私の存在意義が増していく。
次は何を描こうか、次は何を届けようか。
毎日が素敵で溢れていく。
｢大変なことも沢山あるだろうけど、それでも俺はAちゃんといたい。だから、これからも俺と素敵な恋しませんか？｣
私の瞳を真っ直ぐに見つめて、甘い声で囁く平野くん。あの頃は全てを不信感を抱いてて何も分かってなかった。
でも今は、自信を持って頷ける。
｢よろしくお願いします、｣
｢Aちゃん、愛してる。｣
平野くんの柔らかい唇が優しく触れる。
｢私も、愛してます。｣
その唇に私も答え続けるだろう。
.
そして１年後、『恋しただけ。』の映画が決まり、その主役に平野紫耀が大抜擢され、二人で死ぬほど驚くのだが。
そのお話はまだもう少し先のお話。
ｰおしまいｰ
終わり
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*咲七波*(プロフ) - 結衣さん» 結衣さんお久しぶりです！！遊びに来てくださってありがとうございます！涙 胸キュンお届けできて良かったです！！また遊びに来てください！！ (2020年1月10日 13時) (
レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - お久しぶりです！無性にななはさんのお話が読みたくなり遊びに来ちゃいました//大人っぽさと少年っぽさを兼ね備えた彼の魅力が存分に描かれていて胸キュンが止まりません！現実で映画化しないかな、廉くん目線の番外編も読みたいな…と。また遊びに来ます！ (2019年12月30日 15時) (レス) id: d9c775d419 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2019年12月14日 11時
