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その状態でしばらく経つと。
｢うそ…っ、｣
紫耀の頬に涙が伝った。
帰ろうと思ったけれど、そばにいてあげたいって思ってしまうくらい切ない涙に見えて。
ここで1人にしてしまったら、何だかもう二度と紫耀に会えない気がしてしまって。
廉に悪いと思いつつも。
浮気なんかじゃない。
大切な友達だからこそ。
手を繋いで、私は紫耀の隣に寝そべった。
少しの間だけ。
紫耀の表情が柔らかくなるまで。
…そうするつもりだったのにさ。
次に目を開いた時には。
そう、窓からは太陽の光と鳥の声。
目の前には、近すぎる紫耀の顔に回されてる紫耀の手足。
｢っや、やちまった…！！｣
朝イチの発言は真面目にこれだった。
こ、これは。ソフレやないかーい！！
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私は何とか紫耀を起こさないようにベッドから抜け出して。
もしかしたら既に紫耀に私がベッドで寝落ちてしまったことはバレてるかもしれないと懸念した私は、口止め料として朝ごはんを作る作戦に出た。
もし私が隣で寝てたことを知ってたらニヤニヤしながら廉に黙っとく代わりに色々要求してくる。
…朝ごはんで許してくれるか賞賛は無いに等しいけど。とりあえず。
爆速でオムライスとコーンスープをつくり、置き手紙をして、飛び出すように紫耀の家を出る。
やましいことなんて何一つないのに！
なんだこれ！でも！！
廉だってベッドで一緒に眠ることをOKしたわけじゃないもん。
ああ、最悪。
やっちまった。
これが私のやっちまった事の全貌である。
そして今から大学で、何故かこういう日に限って授業が被ってるんだよね。
ほんと、最悪だ。
･
教室に入るなり、目に飛び込んでくるのは張本人の顔。
目も合ってしまって、逸らすのもおかしいから。
｢おっ、おはよ〜！ご飯食べた〜？｣
ヘッタクソかよ、私。
｢…えっ、ああうん。｣
…ん？
なんで紫耀まで気まずそうなの。
｢…ちょっと来い。｣
｢えっ！？｣
グイッと引っ張られて連れ出された人気の少ない廊下。
絶対バレてて何か取引をされると思ったのに。
｢…手紙にあった秘密って？｣
｢えっ、うそ。｣
｢悪い、ほんとに覚えてない。｣
いや、ラッキーだわ。
いや、結局自白するのか。
｢いや、あの。私が紫耀のベッドで寝落ちちゃったって…！ただ、それだけなんだけど…！！ホントにそれだけ！｣
｢は…？それだけ？その、ハグとかキスとかそれ以上とかじゃねぇの？｣
｢は！？ちっ、違うに決まってるでしょーが！！変態！！痴漢！！セクハラ！！｣
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涼宮美桜 - 堕ちないんでシリーズ、本当に最高で、最初から一気読みしてしまいました！！とっても素敵なお話、ありがとうございました！！！ (2019年8月7日 15時) (
レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 完全完結かぁ…なんかやっぱり寂しいなぁ、主人公とサムサラサルとのやりとりが楽しくて大好きな作品でした。ちなみに私の中でジンくんのサ行はサギ笑 最終的にサラの幸せは主人公を好きでいる事やから切なさはあるよね。平野のラブストーリー楽しみに待ってます!! (2019年7月21日 18時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - ひかるさん» 大好物を提供出来て良かったです！！笑 サラ推しが納得できるようなエンドできるように頑張りマース！！ (2019年7月19日 23時) (レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
*咲七波*(プロフ) - あやぴさん» あやぴさーん！本編終わりましたがまだちょっと続きます！！ふふ。 分かります、私もいろんな人から愛されたい…！！まだもう少しお付き合い願いますー！またコメント待ってます！！ (2019年7月19日 23時) (レス) id: 9064239303 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - あー、エロい廉くん、私の大好物や笑 まぁエロに関しては私も負ける気しないけどな笑(オイ) そして、待望のサラのハピエンストーリー来た？今のところはまだ通常運転やけど笑 切なくも幸せなサラが見たいから、ななはちゃんの文才に期待しつつ、更新楽しみにしてます!! (2019年7月17日 19時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*咲七波*
| 作成日時：2019年5月18日 2時
